うちの相方さんとの生活が始まった10年前まで、独りの人生を謳歌していたボクは結構自炊派だったのである。
さすがに和食に手を染めて家庭料理の王道を極めるまでには至らなかったが、洋食系の一品料理ではけっこうバラエティに富んだ料理を作っていた方だったのだ。
しかし、うちの相方さんに料理を作ってもらうようになってからというもの、これまでの間にボクがキッチンに立ったのは実は片手ほどもない。
男子は女子と暮らすようになると、なにかとスポイルされていくのである(笑)
そんなスポイル旦那に成り下がったボクではあるが、御生誕記念日~ホワイトデーとうちの相方さんのイベントが続く3月のある日、うちの相方さんが、
♀『おらぁ~まぁ~さんの料理が喰いてぇ~~』
と宣まったのである。
話の流れに乗ってしまったのか、以前のキラキラした自炊生活が蘇ったのか、なんかその気になってしまい、
♂『ならば作って進ぜましょう!』
ということになってしまったのだ...(^^;)ハハハ。
さてさて、前回ナニを作ったかすら記憶の藻屑のかけらもない中、なにを作ろうか?と考えたところ閃いたのが、超簡単なワリにはそこそこ喰える手抜きメニュー!
阿川佐和子の『ホタテのスパゲティ』なのです(笑)
元ネタは以下の阿川佐和子と壇ふみのエッセイ『ああ言えばこう食う』の一編。
たまたま読んだこの本から、簡単にできる割にはなんかうまそぉ~な匂いが文庫本の活字から漂ってきたのである。
ちなみにしっかりレシピをネットに上げてくれている人もいるンで、正統派『ホタテのスパゲティ』はこちらを参照してください。
集英社
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ということで、ボク流アレンジの『ホタテのスパゲティ』の作り方なのですっ!
まずは材料。
塩・胡椒にバターそれと何といってもホタテの水煮。。
正統派のレシピはにんにくと鷹の爪をオリーブオイルで炒めたりするんですが、うちの相方さんはにんにくが苦手なので、代わりにバターを一切れ使います。
ホタテといえば、バターソテーなのですっ!!
早くも10年のブランクがここにあり、ホタテの水煮=ホタテの貝柱の水煮だと思い込んでいたところ(だって昔買ってた時は普通に貝柱の水煮しかなかったんだもんっ!!...(; ;)ハラリ。)、何も見ずに買ってきたホタテの水煮は、貝柱だけではなくヒモも付いてる帆立貝の水煮でした...(^^;)ハハハ。
ホントはホタテの貝柱だけの方が出来上がりはよくなると思います(笑)
まずはスパゲティを茹でましょう!
お゛ぉ~っ!このパスタクルクルの腕前はまだ衰えてません(笑)
スパゲティを茹でている間にソース作りです。
まずはフライパンにバターを入れて溶かします。
あ゛っ!?ホントにホタテがそのまま入ってる...(^^;)ハハハ。
やっぱりちゃんと『ホタテの貝柱の水煮』であることを確認してから買いましょう(笑)
バターが溶けたフライパンにホタテ缶の中身をドォーンッ!
ただし、ここでは身だけをフライパンに入れてください。水煮のスープは後で使います。捨てないよぉ~に!!
ホタテのバターソテーと作る感じで炒めましょう!
ボクは貝柱の表面にうっすら焦げ目がつくくらいがお好みです。
ホタテの身が無くなった水煮のスープ。スープ作りに使うンで、残しておいてください。
好みの感じに炒めたら、塩胡椒を適当に。男の料理なんですいません、すべてがテキトーです(笑)
そして、水煮の残りのスープをフライパンにドォーンッ!!
跳ねると思うンで気を付けて入れてください。
適度にかき混ぜて、バターと水煮スープを混ぜ合わせます。
最後に、スープの嵩を増すためにお湯を入れて、スープの味見をしながら、塩胡椒でバランスを取ってください。
ここでもブランクがっ!?以前100均で買ってたホタテ貝柱の水煮のスープは結構塩辛かったんで、このタイミングであまり塩胡椒を入れることがなく、むしろお湯を足すのみだったんで油断してました。
今回使った帆立貝水煮のスープはほとんど塩気がありませんでした...(^^;)ハハハ。
ちゃんと素材の味見は必要ですなぁ~思い込みはいけません...(^^;)ハハハ。
なお、スープの味の調整ですが、塩胡椒だけではコクが足らんなぁ~という場合には麺つゆを加えると和風感が増しましてございます。
スパゲティが茹で上がったら、お湯だけを捨てましょう。
湯切りしたスパゲティに、まずは先ほど作ったスープだけ流し込みます。
そして、軽く絡ませながら火を通します。
この時にホタテも一緒に入れてしまうと、形が崩れてしまいます。崩れてて方が良い方は一緒に入れて全体に身を絡ませてしまっても構いません。
ボクは見た目、身の形が残っていた方が好みなんで、身は最後に乗せるよぉ~にしています。
スープに絡めたスパゲティをお皿に盛って、その上にホタテを乗せ、刻み海苔があったらそんなのも乗せてもいいかもしれません。
そんなこんなで、ほぼスパゲティのゆで時間+αくらいで出来てしまう手間がかからないけどそれなりに喰えるスパゲティ、『ホタテのスパゲティ』でございました。
ちなみにうちの相方さんの反応はというと、
♀『味、薄っ!?』
とのこと...。
やはり10年のブランクはちょっとやそっとでは埋められません。というか、そんなに作っていないのに感だけで旨いモン作れるほど、料理は甘くないですなぁ~...(^^;)ハハハ。