レンジファインダーカメラはやはり広角域のレンズで目測でパシャリとスナップショットを狙うのが得意領域で。
などと、数々の書籍、雑誌の受け売りでボクもそういうモンだと思い込んでいた節もあり......。
望遠といっても中望遠の90mmくらいまでで充分かと思っていた。
実際、M3にしろM TYP240にしろ135mmのブライトフレームはあるモノの、寄る年波に勝てずに日々視力が低下している身にはなかなかハードルが高いのである。
しかしっ!?
ある日突然魔が差して、ズームレンズも持ち合わせていない中、やはり望遠レンズも一本くらいは必要なのではなかろうか?と。
Leicaを冠するレンズの中でも望遠レンズは特に人気がないというし、けっこう安く手に入るのではなかろうかと、素人考えで物色を始めたモノの......。
ちょっと前までは新宿だろうと銀座だろうと、Leicaレンズの棚の中でも奥の方に135mmレンズは林立していたはずなのだ。
HectorだのElmarだの。
それが、いざ欲して探すとどこも辛うじてHectorはあるモノの、といっても2本程度。
より明るいElmar f4.0が一向に見当たらないのである。
そういえば、新宿のマップカメラもちょっと前まではM2やらM3やらM型Leicaはイロイロと比べながら選択する余地があったのに、最近はM型ボディですら二台くらいしか置いていない時もある。
90年代Leicaブーム以降、世界中のLeicaが日本に集まってきたといわれてきたが、今はほとんど大陸の爆買いバイヤーが大陸に持ち去っているとも聞く。
そんな中、人気がない135mmレンズまでもが連れ去られてしまっているのだろうか??
もぉ〜このタイミングでは無理かと思って立ち寄った銀座の清水商会さんのショーウィンドウ越しに、見覚えのあるデザインのレンズが屹立しているのが目に止まったのである。
あ゛っ!?Elmar 135mm f4.0!?
ヤフオクにでている物件に比べるとちと価格は高めだが、レンズや外観の状態は申し分なく、なによりこのLeicaのレンズケース付きなのだ(笑)
沼に深く足を絡め取られ、最早沼に漬かることに歓びしか見出さなくなると、こういうどぉ〜でもいぃ〜よぉ〜なところに価値を見出してほくそ笑むモノなのだ(笑)
ケースのプラスチックは曇りまくって、けして綺麗とはいえない状態ではあるが、そのトップには『Leitz』のロゴ。
これだけでいぃ〜のである。
ご本尊はこんな感じ。
レンズキャップも綺麗なモノで、135mmがお店から消え去っている昨今、これはかなり上モノな気がしてきた(笑)
ともすれば一眼レフやミラーレスと比べてもコンパクトなLeicaのレンズではあるが、望遠域ともなるとこれくらい長尺になる。
でも長くはあるが、望遠レンズにしてはかなりの細身。
レンズキャップを外した感じ。
クモリやカビはなく綺麗なモンである。製造番号から調べてみると1960年製。
これも58年前のお爺ちゃんレンズではあるのに、これまで大切に扱われてきたんだろうなぁ〜と。
オールドレンズを手にすると毎回思う、これまで数々のオーナーを渡ってきたであろう歴史を思うと感慨深いモノがある。
Leica M3に標準レンズである50mmを付けるとこんなバランスである。
ちなみにレンズはCARL ZEISSのPlanar T*2/50 ZM。
絶妙なバランスが神々しい...(-人-)合掌。
M3にElmar 135mm f4.0を付けるとこんな感じになってしまいますっ!?
でも、思ってたほど違和感ないかも...(^^;)ハハハ。
Elmar 135mm f4.0には根元にグッタベルカが巻かれており、ボディとの相性もなかなか。
Elmar、屹立してございます(笑)
本体が長尺なんで、重心の位置がずれるため、三脚ネジ穴はレンズ本体側にも設けられてます。
長徳氏もブログで135mmブームが訪れるらしいようなことを書いておりましたが、さてさて(笑)
清水商会さんでGETですかー。
私も東銀座/汐留辺りに勤務してた5年くらい前まではかなりお世話になってました。
あの頃は銀座のクラカメ屋さんを隈なく回遊してましたw
ずいぶん変わりましたよねえ…。
新宿西口は今もよく行きますけど、マップカメラさん、確かに銀塩ライカは減ってますね。
以前はM型ボディもかなり選べたんですが…。
時代かなぁ。
昨日マップカメラに行ったんですが、さらに在庫が寂しすぎることになってましたねぇ。
一体どぉ〜なっちゃったのか…(^^;)ハハハ。