怒濤の提案ラッシュ&トラブルラッシュで息つく暇もなく、心も体も荒みきった如月も過ぎ去ると、一つ一つ仕事は片付き始めて多少は余裕が生まれつつある弥生最初の週末。
とてもお気軽お手軽にカメラ片手にゆっくりお写ン歩する気にならなかったボクも、年末年始休暇以来の池袋の外の街へ久々に繰り出したのでございます。
池袋から有楽町線に乗って向かったのは月島駅!
カメラはいつものLeica M9-PにレンズはLeitz Summaron 35mm f3.51本のみ!
ちなみに緊急事態宣言延長後のタイミングでしたがさらにまた再延長というコトで、この日もまだ緊急事態宣言が明けていないんでモノクロで。
地上に出たのは6番出口から。
早いモンでちょうど一年前の今頃ボクの担当の職場は暮らし心地サイコーだった日比谷から豊洲に泣く泣く引っ越したんですよねぇ。
まぁ、せっかく豊洲勤務になるなら佃島、晴海界隈をお写ン歩して歩くのもいいかもなと自分に言い聞かせて多少はモチベーションを上げようとしてたんですが、引越直後にコロナ禍で職場は一斉にテレワーク生活へ...(^^;)ハハハ。
なので以降この一年なかなか佃島詣でをする機会が無かったというコトで今回仕切り直しなのです。
月島駅の地上に出て空を見上げるとどの方面を向いてもそこかしこにこのようなタワーマンションが乱立しています。
おそらくバブル初期から始まった湾岸再開発の中で月島・佃島ほど虫食いのようにタワマンが乱立した地域って無いんじゃないですかねぇ。
そんな今回は佃大橋の南側の月島ではなく、北側の佃島二丁目〜一丁目界隈をブラりお写ン歩なワケですが
この地域は都心にもかかわらずまだまだこのような路地裏がそこかしこに残っています。
というのも、この辺りは東京大空襲でも奇跡的に損害を免れたようなんですね。
1本1本下町らしい幅の狭い路地裏を歩いているとこのような昔懐かしい道端に置かれた洗濯機や、道の側溝ではなく中央部に水が流れるようにV字になっている排水路。
路地裏を抜けると昭和の地べたの向こうには平成再開発な聖路加タワーが。
ちょうど一月前に人間ドックでお世話になりましたm(._.)m(笑)
実はここの水路に来たかったんですよね。
奥の方に黒く写っているのが佃小橋。
ちょっと近づいてみます。こちらが佃小橋。
後でまた立ち寄るんで、ここはこのままスルーです(笑)
ここ路地なの?というくらい狭い脇路地に鎮座坐して在らせられるのは佃天台地蔵尊。
上の写真では黒つぶれしてましたがこのように『佃天台寺像尊』と書かれています。
ホントに?というくらい家の中の廊下並の狭さの路地を進んでいくと、
民家の一角のような所に在らせられました。
しかもその中を大銀杏の幹が突き抜けておりますっ!?
なかなかアメージングな佃天台地蔵尊でございます(笑)
ちなみに屋根の上はこんな風に突き抜けて枝が張っているんですねぇ。
そしてこちらが年々朽ちて逝っているらしい佃天台地蔵尊...(-人-)合掌。
佃天台地蔵尊の狭い路地を抜けるとそこには波除於咲稲荷大明神、於咲稲荷神社。
この水路沿いは公園になっていて、ご近所さんの憩いの場となっているようで早朝からジョギングをする人や犬の散歩をする方々で賑わっておりました。
また路地裏探索再開です。
もぉ〜つぎから次へとボク好みのアイテムが目白押しですっ!(笑)
もう暮らしていないのか、溜まりに溜まった郵便物を咥え込む郵便受け。
またまた玄関脇に置かれた洗濯機。
型もなかなか昭和な洗濯機ですね。ボクがまだ小学校に上がる前あたりに実家で使っていたような洗濯機です(笑)
昔は各家々にこういう防犯の札が掛けられてましたよねぇ。
そして昭和な路地裏に必要な生活水の井戸。
この周辺では珍しくも無いモノらしくこの後何度も出くわします。
路地裏を一つ一つすり抜けて端まで来たところで、佃公園から佃小橋に佃のタワマンを見上げます。
なんとも昭和と平成が混ざり合った町ですなぁ〜。
再び佃小橋に向かって水路の左側に進みます。
佃小橋から停泊中の警戒船をパ写リ。
ちなみに警戒船とは、
海上工事を行う場合、周辺海域の航行船舶や工事作業の安全を確保する為、工事作業水域付近において警戒業務に専従する船
という船なんだそうです。
佃島の鎮守といえば住吉神社。
やっぱり江戸湾の根元に位置するんで、その昔から海運関係を中心に信仰が篤いんでしょうねぇ。
本殿左側になかなか渋い建物があったンですが、こちらはレンガ造りの旧御輿庫とのこと。
この界隈でも路地裏には生活井戸が残ってます。
住吉神社の参道を真っ直ぐ隅田川の方に進むと足下にこのような道標が。
隅田川と繋がるこちらの水路は住吉小橋からパ写リ。
こちらも見てみたかった住吉水門。
水路と隅田川の水量の門番です。
住吉水門の右側には石川島灯台。
これって夜には点灯するんですかね?
隅田川のリバーサイドはしっかり整備されており、遊歩道が続きます。
この辺は平成の湾岸再開発の中で整備されていったんでしょうねぇ。
住吉神社参道に戻ると佃まちかど展示館という建屋がありました。
こちらに展示されていたのは御神輿。
ちょうどこの展示館から90度で道が東に延びてるんですが、この時期には道沿いに朝陽の光が伸びてこの御神輿を照らすようになっています。
春分の日とかなかなか神々しいかも。
こちらは参道沿いの酒屋さん。
いぃ〜ですねぇ〜瓶で飼われている金魚。こういう光景は池袋にはもう無いですねぇ。
そしてまたまた井戸。
ホントこの界隈は井戸が多く残っています。
そんなこの界隈は佃一丁目。
地ベタは昭和の時が流れていますが、空を見上げると平成の光景が広がります。
佃島と言えば佃煮。
いまも老舗が何軒か残っています。
こちらは元祖佃煮な天安さん。
そのすぐ隣には本家佃煮な田中屋さん。
そういえば、映画だったかドキュメンタリーだったか昔は隅田川沿いの土手の所で屋台のようなバラック小屋のようなところで佃煮を売っている光景を目にした記憶があるんですが、流石にそういう光景はもうないんですね...(^^;)ハハハ。
そんなこんなで佃島を堪能した後は佃大橋を渡って新富町へ向かいます。
佃大橋から眺む佃島のタワマン群。
我らがチョートク翁は今日も健やかにお過ごしでしょうか?
って、これ1ヶ月前も聖路加病院側から同じことやってたな(笑)
佃大橋から眺む隅田川。悠々と流れていきますなぁ〜。
やっぱり水辺っていいですねぇ。
最後はほとんど車の往来がない日曜早朝の佃大橋で閉めたいと思います。
まだまだ歩いていないエリアはたくさんあるンで、何回か通って全ての路地を踏破したい月島・佃島でございます。