世界最大規模の水産物を扱う東京中央卸売市場、別名築地市場が開設されたのは戦前の1935年なのだそう。
以来、豊洲に移転する2018年までの85年間、東京を中心とする台所として都民生活のインフラを担ってくれていたワケですが、施設の老朽化とともに閉鎖。
なにかと食のワンダーランドでもあった併設する築地場外市場はこの5年間でどうなってしまったのだろう?
コロナ禍を経験してだいぶ変わってしまったのではないだろうか?と常々気にはなっていたんですが......
というワケで朝っぱらから築地場外市場へ!
とはいえ、気になってたとか言ってそもそも築地って我が生涯で二度目!?(笑)
しかも、20年程前に性格の悪さでは社内にその名を轟かせていたその時の上司が何を思ったか、突然受注祝いに築地の寿司屋で気前よく寿司を振る舞ってくれた時以来なんですよね...(^^;)ハハハ。
なのでその当時との変わり様がどうこう宣えるほどの基礎知識もないのですが、まだ9時過ぎ辺りといえどもすでにこの人だかりでございます。
ちなみにこちらのけっこうな行列が出来ていたとんぼやさんはマグロの切り身を串焼きにしたモノが名物のようで、それを目当てに観光客が押し寄せておりました。
そしてその隣の隣辺りにあるのが『きつねや』さん!
今回築地訪問のお目当てはこちらのお店だったのです。
まぁ、朝6:30の開店時から行列が出来るとは聞いてはいたモノのまさか、牛丼やホルモン目当てにこんなに並ぶとはっ!?
ちなみにお店の前到着時点で9:30を回ったくらい。行列はお店の前から奥に向かいぐるりと回って弧を描きカメラの手前まで半円を描く感じで並んでございます。
しかも、この行列の質が奇妙なんですよね。
ざっくりとはいえ、ほぼ見た目で判断すると3/4がアジア系観光客(おそらくインドネシア、タイあたり)、1/8が欧米系白人の観光客、残り1/8が日本人。
この1/8の日本人にしても見た目で判断しているだけナンで、東アジア系の観光客が含まれていると日本人率はさらにさがるかも?というほど、ほぼほぼ観光客に席巻されている客筋なのでございますっ!?
およそ30分ほどでお店の前まで辿り着きました。
メニューはこちらのみで、ほぼほぼ牛丼か、ホルモン丼。
ホルモン煮単品での注文は受け付けておらず、ホルモン煮だけ食べたいという貴兄はビールとセットで販売というコトのようです。
お会計は前払いで、注文時にお支払いです。
席はお店のところのカウンター5席か道路側の立ち食いエリア。テーブルがでているのでそちらへ料理を運んで立ち食いする感じになります。
ボクの順番の時には運がいいことにホルモン煮の大鍋の前の席が空いてたので、特等席でグツグツと煮えたぎるホルモンを眺めながら着丼を待ちます(笑)
この日注文したラインナップはこちら!
事前に練りに練ったラインナップで、まずはおしんことホルモン丼には半熟玉子をトッピングでございます。
おしんこは昔ながらのキュウリのぬか漬けで、出てきた時にはその量の多さにビビりましたが、なかなかどうして意外とあっさりと食べ尽くしてしまえました。
そしてこちらがきつねや名物のホルモン丼!
目の前の大鍋からすくい上げられたホルモンの味噌煮がどっさりと。
その上からねぎが載せられております。
このねぎが調和してくれるんですが、これだけだと足りないと思うんで、やはりボク的にはおしんこは必須かな。
ホルモン煮の味噌は八丁味噌系ですかね?色味は濃くて味も濃そうですが、食べてみると思った以上にあっさりとしております。
ただ、目の前の大鍋の灼熱地獄はこの丼の中でも同じでして、灼熱のホルモンの熱で上顎がペラッと火傷いたしました...(^^;)ハハハ。
途中でやはり味噌のコクと甘味だけだとインパクトが足りないな!と七味を振りかけてインパクトを加えます。
元々のホルモン煮の味がしっかりしてるんで、ここで強烈に七味を振りかけてもホルモンの味を損なうこと無く、辛味を生かせます。
味噌とも醬油味ともいえないコクと若干の甘味を感じるタレがダクダクと注がれていて、下のごはんはほぼタレ色に染まってます。
そのせいか、ごはんも灼熱なんですよね...(^^;)ハハハ。
ねぎとおしんこのおかげか、それほど味が濃いとも思わなかったんで、ひょっとしたらこちらの半熟玉子はいらなかったかも?
でも、黄身を崩すとそれはそれで味噌ダレと合わさって美味しゥ〜ございました。
並んだとしても、回転が恐ろしく早いんで待っても30分前後といったところでしょうか?
しかし、東南アジア系の観光客はこのネタをどこで仕入れてきてるんだろか?
牛丼食べるなら東京都内あらゆるところに牛丼チェーンはあるし、東南アジアでホルモン丼てそんなにポピュラーなモノなんでしたっけ?
なんでここまでして押し寄せるのか意味不明でございましたが、次回は肉豆腐とライスにホルモン煮とおしんこといったラインナップに挑戦したいモノですな(笑)
そんなこんなできつねやさんで朝ご飯を済ませた後は、築地場外市場を観光でございます。
今回なんか奇妙というか、首を傾げてしまったのが、築地って一体いつから和牛を押すようになったんですかね?
こんな感じで、日本人ならまず買い食いなんてしないような値段の和牛の串をはじめとして、明らかに肉料理屋が増えたような気がします。
といってもボクの中では20年までで止まってますが...(^^;)ハハハ。
かのテリー伊藤の実家の丸武さんにも観光客が押し寄せておりました。
築地場外のメイン通りともいえるこの波除通りの人種構成も先ほどのきつねやさんの行列と同様な感じで、円安の影響もあると思いますが、東南アジアの勢いを感じさせますよね。
まぁ、場内の客筋がなくなったんで、一般観光客目当てに商売を替えていくのは当然のことと思いますが、なんかこの築地場外といい上野のアメヤ横丁といい観光地化が進みすぎて、逆にもういいかなという風に感じてしまい、いつの間にかいつものように味のある物件はないか?と散策しておりました。
そもそも88年前に開業しているんで相当古いモノもあったりするわけですよ。こちらのパン屋さんが入っている建物もほぼほぼバラックのような風情でいぃ〜感じ。
そんな戦前、戦後間もない物件もあるかと思えば、こちらの國助さんのような渋い佇まいの喫茶店があったりもします。
場外の奥には波除神社。
すぐそばは東京湾ということもあり、海の鎮守様のご加護が必要ですよね。
鳥居をくぐって左右には狛犬ごときちんちくりんなモノではなく、それはそれは大きな獅子が鎮座坐してございました。
こちらはお歯黒獅子というそうです。
そんな波除神社を参拝してやってきた波除通りに向かうと、ここが築地場外市場の一番端になります。
この手前は2018年に豊洲に中央卸売市場が移転して以来始まっている解体工事。
もう5年経ってますけど、いまだにやってるんですね。
変なモノを探して歩いていると、なんとトタンの壁から首を出すキリンさんがいらっしゃいました(笑)
さすが築地場外というほど、肉屋以上にどこもかしこも海産物屋さんで、観ているだけでお腹いっぱいになりましたが、このずわい蟹の足の丸焼きはかなり豪勢な感じでしたね!
そんなこんなで1時間ほど築地場外市場で食後の散歩をした後、もう一つの築地のランドマーク築地本願寺を参拝。
日本のお寺って木造なのに、こちらはどういう経緯でインド風の石造りの本堂にしたんですかね?
他にはないだけに余計にその偉容に圧を感じます...(^^;)ハハハ。
この日は曇りではあったモノの中途半端に前夜雨が降ったモンで、湿度が梅雨並みに甚だしく、体内温度が上がりっぱなしだったので涼を取るために境内に或る和カフェTsumugiさんへ。
なんの情報もなく、ただ涼みたくて入ったンですが、こちらのお店も朝から並ぶくらい有名なお店のようですね。食事も美味しいのだそうです。
この時はまだホルモン丼でお腹が膨れていたんで、クールダウンするために天然水の削り氷袋布向春園お抹茶&北海道あずきを。
器からこぼれ落ちそうな氷を掬いながら、美味しくいただきました。
今度はこちらの朝食をいただきに来るのもよいかも!