先日発表されたiPhone6、iPhone6plusそしてone more thingのApple Watchを巡る狂騒の中で一つの歴史的なガジェットが終焉を迎えたという。
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さようなら、iPod Classic
Apple再生の原動力の一つである歴史的なガジェットであるとともに、ボクにとってもSony党から今に至るApple好きに転向させたのがiPodなのだ。
そう、『わたしはこれでSonyを捨てました。』
幼い頃からラジオから流れる音楽に浸りながら育ったボクは、初代Walkmanが出たときの衝撃は幼いながらもかなりのものだった。
しかし小学生が持つには高すぎるおもちゃでアリ、泣く泣くAIWAのカセットボーイを使っていた小中時代。
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AIWAのカセットボーイ。小遣い少ないヤツのWalkmanはこれっ!(笑)
念願叶ってWalkmanを買ってもらったのはたしかWM-F20シリーズ。ジャストカセットサイズで長辺の部分を引っ張るとカセットが挿入できるという、少年にはたまらないギミックを搭載したヤツだった。
walkman another collection
WM-20シリーズはジャストカセットサイズでした。Butカセット未装着時(笑)
以来、歴代Walkman、CD Walkmanと音楽ガジェットは常にSony。
Sony以外はありえんっ!というくらいのSony党だったのだ。当然、VaioがでてからはPCといえばVaioだったのである。
そんなVaioの周辺機器としてSonyが初めて出したデジタルオーディオデバイスがVaio ミュージッククリップ。
VAIO ミュージッククリップ MC-P10 を振り返る:とあるソニー好きなエンジニアの日記:So-netブログ
VAIO ミュージッククリップ MC-P10を振り返る
ファイルフォーマットはSony独自のATRAC3なるもの。いまでいうiTunesみたいな管理ソフトはたしか、Sonic Stageだったかな?それより一つ前の世代かも。
このソフトの使い勝手がすこぶる悪く、持っていたVaioの性能問題というかWindows Meの問題というかで、せっかくためた音楽DBが幾度となくクラッシュするという自体に巻き込まれるのである。
それはMusic ClipからNetwork Walkmanに進化しても変わらない。
しかし、信者というモノは基本教祖様に対してはドMなので、何が起ころうと『いやいや辛抱辛抱使いこなせない自分が悪いのだ』と言い聞かせながら使っていたモノの、さすがに3回も何千曲溜めたDBが壊れると仏の顔も三度までとなるのである。
ちょうど巷ではiTunesのWindows対応やら、第三世代iPodが話題になっており、このタイミングでボクはSonyを捨てた。
Network Walkmanの代わりに我が家にお迎えしたのが第三世代iPodである。
スティーブ・ジョブズはこのボタンが多いデザインはお気に召さなかったようだが、ボクはSony製品の機能美とは違うシンプルさに一目惚れしたのだ。
真っ白で丸みを帯びたデザインは昔のアメリカ映画に出てくるGEの冷蔵庫のようであり、赤く光るLEDはなんかB級映画のロボットのよう。
ガジェット好きな少年?にはたまらないギミックである。
アップルコーポレーション iPod第3世代40GB|レガシィツーリングワゴン/スバル|パーツレビュー|A・A・P!!EJ204|みんカラ - 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)
初iPodはタッチセンサーで赤く光るヤツ!
そしてなにより、iTunesの使い勝手の良さはSonic Stageに比べようもないくらいである。そして、何回目かの我が家のCDのリッピングを開始。当時のiPod64Gでのすべての音源は入りきらない量だったが、好きな音楽をほぼ持ち歩けるという快楽はiPodならびにiTunesといったツールを提供してくれたAppleに身を捧げるに十分足るものだったのである。
以来、初代iPod miniから始まるsuffle、nanoに続くiPod狂想曲にはどっぷりハマるも、やはりいつの間にかclassicにもどるのだ。
そして、ボクにとっての最後のiPodは第五世代。
徐々にHDD容量が大きくなっていったiPod Classicもそのうち200GB越えしたら全ライブラリが持ち歩けるのになぁ〜と夢見ていたモノの、時代はiPhoneに移りiPodの容量UPどころかモデルチェンジも止まって幾星霜......。
そんなこんなでiTunes Matchも始まり、そもそもガジェット内部に音楽ファイルをもつことなく、ストリーミングで音楽がクラウドから降ってくる時代と相成っている今日この頃なのである。
そんな環境を鑑みるとiPodのお役目ももぉ〜終わってしまったのかもなぁ〜と思わざるを得ないのだ。
iPodによってライブラリを持ち歩く楽しさ、満足感を味わい、iPhone+iTunes Matchでいつでもどこでも聴きたい曲が聴ける便利さを味わいつつある。
iTune Storeでデジタルミュージックの買い方に革命を起こしたAppleは、iTunes Matchでさらに細分化、個別嗜好化を音楽業界及びリスナーに求めようとしている?いやむしろこの環境を前提にして、音楽業界及びリスナーは自らその方向に動き出しているのかもしれない。
何はともあれ、さようならiPod。
そして、ありがとうiPod。