「cakes」連載されていたらしい岡田育のエッセイ。
何かの拍子で知りポチったはずだが、切っ掛けを忘れてしまった...(^^;)ハハハ。
エッセイというモノはけっこう好きである。
しかし中身はどぉ〜でもいい。ボクがエッセイに求めるモノは作者の語り口、文体、言葉遊びにつきると思っている。
そういう意味では作者である岡田育のエッセイは好みなほうだ。
『文化系WEB女子』あらため『ハジッコ女子』という単語もいい。
小中高と12年間女子校という特殊な環境。
特殊な環境故か『女子をこじらす』作者。
『女子をこじらした』作者の心の滓を読み進めるうちにふと思い立つ。
『女子をこじらせた』女子と『男子をこじらせた』男子とは、男女の『性』を超越した同質のジェンダーに括られるんではないだろうか?
特に女子校生活についての部分では、男子校あがりのボクとしてもつくづく頷かざるを得ない。
まず、共学の大学は女子校と違って、男子便所と女子便所がほぼ同数ある。同じ教室に机を並べて男子生徒がいる。試験も採点もつねに男女混合である一方、学食にさえ女性向けメニューがあり、一年女子はなぜか飲み代が安くつく。「学校といえば女子校しか知らない」私には、何もかもが驚愕の連続であった。
持って生まれた先天的な個人の性格のほか、男子校だったり女子校だったりこの世の理を無視した無理矢理な世界で育った後天的な性格がもたらすハジっこ意識を感じる方には、オススメできるエッセイである。
が、教室のど真ん中で我が世の春を謳歌してきた健全な方々にはオススメできかねます(笑)
と、本書を読みながらボクは実際どうだったんだろう?と思い返してみたのだが、それはまた別のエントリーということで(笑)