アカシア新宿本店のロールキャベツを初めて味わったのも、もはや四半世紀以上前の話。
大学生当時下北沢近辺を生活圏にしていたボクは、当然のことながら街に繰り出すとなると新宿か渋谷だった。
どちらかというと、渋谷は服を買いに行く街で、それ以外は新宿ですませることが多かった。
そして、新宿で洋食となるとやはりアカシア新宿本店は欠かせないのである。
社会人になってからも京王線沿線の会社の寮にいたころはまだ新宿をブラブラする機会があったモノの、山手線の反対側のさらに海の向こう、虹橋の向こう側の箱庭の街に移住してからは新宿も縁遠くなり、アカシア新宿本店を訪れることがなくなったのだ。
でも、羽田空港に第2ターミナルができると、そこにアカシアがオープンし、以来金沢転勤後もしばらくは羽田のアカシアさんにお世話になることになる。
そんな羽田のアカシアさんも、北陸新幹線が開通すると羽田空港を使うことがなくなりまたあのロールキャベツをいただく機会が無くなってしまったのではありますが、ちょいと用事で新宿に赴くことがあり、久々にアカシア新宿本店に伺ったのでございます。
まず、10数年ぶりくらいに昼間の新宿駅東口から地上に出て、駅前の光景をみてなんかビックリっ!?
なんだろう?この薄汚れた感は......。
四半世紀以上前は駅前のアルタ近辺を中心に、人々が集まり夢の街だった新宿駅東口が、そこかしこでビルの建て替え工事が始まり、新宿通りから歌舞伎町の入口に抜ける一角はシャッターが閉まり、そのシャッターは落書きだらけ。
新宿駅東口駅前ってこんなにみすぼらしかったっけ??
と当時の煌びやかさよりも見窄らしさが目立つ目の前の光景に、なんかもの悲しさを感じてしまうのです。
これぢゃ、我が池袋西口の方がよほどましぢゃんっ!!と(笑)
新宿も時代時代で開発が進んで、一周回って一番古いこの東口駅前の一角が、今は建物の老朽化も相まって再開発が始まろうとしてるんですね。
そんな目の前の光景に戸惑いを感じながらも、目指すはアルタの裏路地!
そこにアカシア新宿本店さんはございます。
創業当時から変わらぬと思われるレトロな佇まい。
歴史の重みを感じます。
入り口には各種サンプルが。
店内も木目を基調とした古めかしく、落ち着きのある雰囲気は健在です。
でも、昔からそぉだけど、テーブル詰め込みすぎて窮屈感は否めません...(^^;)ハハハ。
テーブルの調味料。食堂みたいな感じです(笑)
ご自慢のロールキャベツメニューに、本日のオススメ。
アカシアさんにはロールキャベツ単体を食べにくるお客さんも多いですが、ボクは絶対こちらの組み合わせメニューから選びます。
以前、羽田店の時にも感じましたが、やはりメニューの種類は減ってしまってるなぁ〜と。ハム系のメニューとか昔はもっとメニューが賑々しかったのに...(遠い目)。
この日ボクが注文したのは、コロッケの2種盛りとロールキャベツシチューに単品でカキフライ。
こちらが名物メニューのロールキャベツ。組み合わせメニューだと1個ですが、ロールキャベツ単体だと2個付いてきます。
ルーなんか使っていない、昔ながらのシチューの味わい。
初めてだと、ちとあ゛れっ!?と思ってしまうと思いますが、この味付けがクセになるのです。
ロールキャベツの中のミートはやはりクセが無くなった最近のアカシアさんの味わい。
こちらはコロッケ2種盛り。ホタテのクリームコロッケとミートポテトコロッケ。
アカシアさんのクリームコロッケは秀逸なのです。ホタテも美味しぃ〜ンですが、でもボクは昔の鱈とキノコのクリームコロッケの味がいまだに忘れられず、是非是非復活を遂げていただきたいのですm(._.)m
カキフライは大粒のカキが4つ。ジューシーな海のミルクを味わえる美味しい牡蠣を使用してます。旨いなぁ〜やっぱり。