社会人になりたての頃よくお世話になったうなぎ屋さんがある。
仕事でお世話になった税理士さんが連れて行ってくれたうなぎ屋さん、『新橋登亭』さん。
いまは新橋の登亭さんは駅前再開発とともに無くなってしまったが、平日ランチタイムともなると1000円以下でうな丼が食える!というのが、まだたいした給料ももらっていない若造のボクとしてはとてつもなく魅力的なお店だったのだ。
とある日、銀座をブラついていると中央通りを何本か入った路地にあの懐かしき『登亭』さんの看板がっ!?
そういえば、昔から銀座とか新富町とかにもあったよね?と思い出した。
しかし、店先のメニューを見てがく然なのである。
ここ数年の鰻高騰の余波を受け、登亭さんのうな丼の値段が1713円となっ!?
あの1000円で喰えたうな丼はどこに行ってしまったのかっ!?
とはいうものの、もううなぎ腹になってしまったんで喰わないわけにはいきますまい。
なんか、うなぎは高騰のまま高止まりだし、場所も銀座だし、この値付けは存続するためにはしかたないのかなと。
旨いうなぎを喰うにはこれくらいかかるモンだということをいい加減受け入れないとイケないのかもさ入れません...(T^T)涙。
ちなみにこの登亭銀座店さんはかなり小振りなお店です。
こんな感じのテーブル席が5席と4人くらいでキツくなるカウンター席のみ。
銀座という場所柄、外国人も数多く訪れるのか、各言語別のメニューも揃えていたり。
調味料は山椒のみ。
そして、十数年ぶりに登亭さんのうな重登場です!
まずは肝焼から。
値段も高くなった分、肝もしっかりと大きめなモノが数珠つなぎ。
この肝焼のより醤油っぽいタレがスキなんですよねぇ〜。
正直なところ、うなぎの蒲焼きの甘辛なタレよりも、肝焼のタレの方が好みです。
うな重にはお新香と肝吸い。基本です。
そして、ガツン!とうなぎの蒲焼き1本分。いやぁ〜ちゃんとした老舗のうなぎ屋さんの蒲焼きはこのテリがたまりません。
もぉ〜うなぎもフワッフワなのでございます。まさに口に入れると崩れていくのと脂のノリ加減も申し分なし。
最近コスパ在りきで新橋のうなぎ屋さんにもハマってますが、これはそれぞれ違うモノとして愉しんだ方が、うなぎに関して2つの楽しみ方が出来てよろしぅ〜ございますな(笑)