我が家はいつの頃からか、二人揃って美容室に通うようになった。
二人分予約して、二人並んで髪を切るのである。
最初の頃はこのシュールな状況に、戸惑い半分、ムズ痒さ1/4、萌え要素1/4だったのが、人間の慣れという性能は素晴らしいモノで、いまや食事しに行くのと何ら変わらない気分で並んで髪を切っている(笑)
通っている美容院はたいていはお昼前の時間帯に予約して、終わってからそのままランチに繰り出すというパターンが望ましいのだが、直前に予約をしたりするとなかなかそのパターンに合わない時間になってしまうのである。
この日は12時に予約と言うことで、ランチに困ったのである。うちの相方さんはカラーも入るんで1時間半から2時間弱時間がかかる。
となると終わる頃は14時くらいになってしまう。
どうやらボクのお腹は14時まで保たんぞっ!?と。
早めのランチを摂るにしても、我が家の食事は1時間ほどかかる。なおかつ12時まで時間調整可能なところとなると、食事時にお客さんが押し寄せるようなお店では長居も出来ない。
そんな時にお世話になるのが池袋東口駅前の老舗『タカセ』さんである。
そういえば、前回タカセさんをご紹介したときも美容院の前にお邪魔したのだった(笑)
池袋東口駅前という好立地な場所にあるタカセさんは、1Fがパン屋さん、2Fが喫茶室、3Fがグリル、9Fがコーヒーラウンジとなっている。
いわば、昭和のターミナル駅の駅前に聳え立つ洋食屋さんの流れである。
ちなみにコーヒーラウンジにはまだ足を踏み入れたことがない。
お食事は3Fのグリルへ。
創業70年の老舗洋食屋さんであるだけに、客層もいつきてもこの時間は老舗クラス(笑)
先日、キッチンチェックの客層が若人中心だったんで、あ゛れっ!?昭和の洋食を若人も受け入れるようになってきたんか?と一筋の希望を見出したのだったが、グリルスイスは昭和当時につれられてきたお子ちゃまがそのままおじいさんおばあさんになっても通っていると言うが如く、なかなかの平均年齢であったのだ...(^^;)ハハハ。
すでにモーニングの時間も終了しているためランチメニュー。
といってもオススメの日替わりランチ以外はほぼグランドメニューと変わらない。
肉魚、カレーにピラフにスパゲティ、サンドウィッチと身体の半分は昭和の洋食屋メニューで構成されているボクとしてはどれもこれも口にしたく、なかなか決まらないのである。
オトナのお子様ランチを是非とも作っていただきたい!
そんな中、うちの相方さんは珍しくさほどお腹が空いていないということでミックスサンド。
サンドウィッチといってもパンの厚みが結構あるんで、なかなかのボリュームである。
ボクは過去いただいたことがあるようなないような、カニクリームコロッケ。
老舗洋食屋さんの揚げ物が好きなのは、いわゆる和風なお総菜なフライと揚げた感じが異なるところである。
コロッケというよりもクロケットとでもいうのだろうか?
細かめのパン粉でカリカリッと普段のフライの食感よりもカリッと感が増しました食感が好きなのである。
中はトロッとしたホワイトソースにズワイガニの身。そしてコーンも入っていた。
なんかコーンクリームコロッケをいただいているようでもある。昔懐かしき味わいなのである。
そしてタカセさんのカニクリームコロッケはタルタルソースやトマトソースではなく、デミグラスソースでいただくのだ。
デミグラスソースというモンは昭和以来の洋食屋さんとしてはお店のキモなのである。
デミグラスソースの出来映えでそのお店の実力が測られるというシロモノなのである。
このタカセさんのデミグラスソースの出来映えが素晴らしい!酸味のバランス、深みのある味わい。ご飯にかけてハヤシライスにしていただきたいくらいである。
そんなこんななタカセさん。
駅前の洋食屋だかといって侮るなかれ。いまだに営業し続けているということはそれなりの実力を兼ね備えているからなのだ。
池袋で洋食喰うなら、東口のタカセ、西口のキッチンチェックをオススメなのである!!