豊洲で定食というとなにはともあれ『いちむら』さんですが、実はもう一軒外せない定食屋さんが在るのです。
ボクも最近はいちむらさんばかりで、なかなか詣でることが無かったンですが、久々に詣でてみました。
そんな定食屋、大衆食堂がこちらの『まるはな』さん。
まるはなさんとの出会いは、豊洲の開発が始まった四半世紀前!?
弊社本社ビルも建築中でボクはその建築現場に新入社員で日々通っており、周囲にはまだ石川島播磨のドックがあった時代...(遠い目)。
当時と全く変わっていないお姿で、今もまるはなさんは営業していらっしゃいます。
といっても、しばらく足を向けなかった間におじちゃんが亡くなったり、しばらくの間休業していたり、そしておばちゃんが一念発起でおじちゃんのレシピでお店を再開したりと、いろいろとご苦労があったようです......。
お店の中も四半世紀前から全く変わらず。
ただ、メニューが新しくなりましたね。
メニュー構成は変わってないけど(笑)
昔は厨房の隅の黒板に書き殴られて薄くて見えなくなりつつあったメニューもメニューの一覧に加わってました(笑)
調味料は塩、胡椒、醤油、ソースと大衆食堂ならではの枯れ具合。
ちなみに最近豊洲で働き出したり、ネットの情報を見てまるはなさんに来るお客さんも多いようですが、料理が出てくるのが遅いからといって怒ってはいけません。
まるはなさんはそういうお店なのです!
これは今に限った話では無く、昔々おじちゃんがせっせと調理していた時代からまるはなさんは料理が出てくるのが遅いのです。
でも、待つだけあってでてきた料理はまるで実家のお袋さんが作ってくれるような昭和のお袋の味そのもの!
それを今の時代にお店で味わえるのがまるはなさんの特徴なのです!!
そんなまるはなさんを責めてはいけません。注文したらただジッと待つか、カウンターの下に積み上がるマンガでも読んで、時が過ぎるのをただただ待つのみなのです(笑)
この日連れて行った当担当のメンバーが注文したのは、昔黒板メニューだった肉とピーマンの油いため。
これ旨いンだよねぇ〜。けっこう汁だくな脂なのかタレなのかわからない汁を飲むのには勇気がいります(笑)
こちらはオムライスに付いてくるミニサラダ。
四半世紀前に初めてまるはなさんでこのサラダを口にした時は衝撃が走ったモノです。
キャベツ、トマト、キュウリという基本的な野菜のみで構成されたサラダに、既成のドレッシングやマヨネーズの類では無く、小学校の家庭科で一番最初に教わる塩胡椒、お酢にサラダ油で作るお手製ドレッシングそのものの味わい!?
今回久々に口にして涙がこぼれ落ちそぉ〜になりました...(; ;)ハラリ。
そしてまるはなさんの基本なオムライス大盛り!男子は絶対大盛にして下さい。
それがまるはなさんの作法でございます(笑)
それと中華スープ。
このらーめんスープを薄めた中華スープがまた絶品なのですっ!!
透き通ったスープであるにもかかわらず、以外とコクもあり、そこにおおざっぱに刻まれたねぎの味が足されると、なんともいえない心から暖かくなるスープなのです。
がっ!?これも昔からそうですが、まるはなさんは調理が忙しいンで汁物の類は大抵煮立ってしまいます...(^^;)ハハハ。
なので、大抵は出てきた時は激アツなんで、舌を火傷しないよぉ〜に気を付けましょう。
夏場などはお冷やに氷が入ってるんで、その氷をスープに入れて冷ますとちょうど良い按配になります(笑)
そして、ボクが愛して止まないまるはなさんのこれまた愛して止まないオムライス!
まさにザ・オムライス!!な外観でございましょ??
伊丹十三の名作『たんぽぽ』以降、全国的に有名になったふわトロ系オムライスの系統とは全く違う、昭和の子供にお馴染みのこのお姿。
土曜日半ドンで帰ってくるとお袋さんがお昼ごはんに作ってくれるような薄焼き玉子のオムライス!
そんなオムライスの中はチキンピラフなんぞという不抜けたモノではございませんっ!!
チキンライス、いやケチャップ炒飯が基本です!!
そんな基本に忠実な昭和の子供にはたまらないオムライス。
今どきこれほど完成された昭和の家庭のオムライスをいただけるお店をボクは存じ上げません。
そんな貴重なオムライスがいただけるのもおばちゃんが元気であればこそ!
これからも長生きして、昭和な大衆料理の味わいをのこしていってくださいませm(._.)m