毎月、カメラ雑誌のイベントのページを観る度にあ゛っ!?これ行こう!あれ行ってみよう!!と思ってはなかなかイケず、結局年に数回くらいしかイケてないんですが、今年のGWはギャラリーの写真展に行きまくりだったのです!!
まずはfbの『傍流写真同盟』の発起人でもある我らが弥次喜多さんこと喜多研一氏の『地点 視点』!!
新宿御苑前を東へ歩き、四谷四丁目に向かいます。
この日はGWらしい御陽気もあって、新宿御苑の入り口は行列でしたね。
場所は四谷四丁目のギャラリーヨクト。
Google先生の指し示す通り行ったところ、マンションの一室のようなところで、建物付近で一瞬彷徨いました...(^^;)ハハハ。
ドアを開けると、マンションの中になんと路地っ!?
壁一面に引き延ばされた路地がそれぞれ3面に展示されており、かなりの迫力です。
スペースの真ん中に座って観るとまるで路地を歩いているかのような錯覚に(笑)
この大胆な展示もビックリだったんですが、写真の通り距離を置いてみると写真なんですが、近づいて細部をみていくとどう見てもキャンバスに描かれた油絵のような質感に見えてくるんですよね......この体験はかなり貴重なものでした。
写真集では味わえない体験型の展示になっております。
続いて、展示開始から行こう行こうと思っていて、なかなかイケなかったチョートク翁の写真展『ウィーンとライカの日々』。
今回は神田でございます。
神田といえばチョートクブラぱち塾!で訪れた時以来ですねぇ。
場所は神田明神の隣のgallery bauhaus。
ブラぱち塾!の時にもお邪魔したギャラリーですね。
田中長徳氏のウィーンの写真集といえば、『ウィーンとライカの日々』と『Wien monochrome 70’s』の2冊を所有してますが、ギャラリー内の1F、B1の展示の内、地下フロアでは写真集に未掲載の写真も展示しているようです。
何度も写真集を見返して、見慣れている写真もオリジナルプリントで鑑賞すると印象が違うンですよね。
なんていうのかより物質化してみえるというか。長徳氏自身も著書の中で『物神が宿る』という表現を使うことがありますが、オリジナルプリントにはやはり物神が宿っている感じがします。
さらにギャラリー巡りは続きまして、この日は中野へ!
最近は毎週のアップロードが楽しみなYouTubeチャンネル『2B channel
』の方がなじみ深い渡部さとる氏の『午後の最後の日射』。
場所は中野のギャラリー冬青。
渡辺氏自身も在廊されていたので、ちょっと写ってますね...(^^;)ハハハ。
もともと渡辺さとる氏を知ったのは、カメラに興味を持ち始めた頃に手当たり次第にカメラ関係の書籍を読み漁っていた中で、何度も読み返した『旅するカメラ』シリーズでした。
写真は然る事ながら、文章の行間から滲み出る人柄が読んでいて心地よく、2B Channelで動いてしゃべる渡辺氏をみられるようになって、改めてその心地よい語り口調に憧れるようになりました。
田中長徳氏の写真展でも感じたんですが、やはりオリジナルプリントの持つ磁力っていいですね。
特に渡辺氏のプリントはどれもきめ細かく、平面なのに立体的に感じられて購入したいと思わせる作品が何点かあったンですが、なにせ小遣い制の身の上では手を出しづらく...(^^;)ハハハ。
なので、代わりに写真集をお持ち帰りでございます!(笑)
さすがに写真展の写真が掲載されている『午後の最後の日射』は当時自主製作ということで、今では中古でも高値で販売はされてなかったので、こちらの『demain』のハードカバー版を。
となりに2Bのちょうどいい大きさの袋が置いてあったんで、こちらは販売品ですか?とお聞きしたところ、おまけしていただきましたm(._.)m
最後はやっぱり我らが田中長徳氏の『TODAY TOKYO』。
神田でも『ウィーンとライカの日々』を展示中なのに、2箇所同時開催って老いてもなお精力的でございますm(._.)m
場所は六本木のピラミデビル。
名前の通り、ビルの中庭にはピラミッドがありました...(^^;)ハハハ。
このピラミデビルの2Fに禅フォトギャラリーはございます。
田中長徳氏の魅力は写真もさることながら、数々の著作を出版している通り、その軽快な文章にあると思う。
これは、活字中毒でもあるボクのバイアスがかなりかかっているのは確かですが、一瞬を切り取る写真術とともに、その情景を活字で表現出来るというこの二つの才能を併せ持つ写真家はなかなか存在しない。
先ほどの渡部さとる氏も同様で、どうやらボクが好きな写真家のタイプは読ませる文章が書ける写真家らしい。
この『TODAY TOKYO』はまさにボクの興味のど真ん中の写真。
というのも、ボクが知らない60年代〜70年代の東京という被写体に一番惹かれているからだ。
ここでは、これまで田中長徳氏の写真に感じていた以上に、『人』が写っていたのに驚いた。
そんなこんなでGW期間中に4つの写真展を鑑賞して廻ったわけですが、ついつい所有欲も満たされるし、印刷された写真集で充分じゃんと思いがちですが、絵画の図録と実物の印象がまったく異なるように、『写真』も印刷物とオリジナルプリントは情報量も全く異なり、写真から受け取る印象も膨大なもんだなぁ〜と改めて実感したのでございます。