思っていた以上にコンパクトな形状でまさにポケットライカなお爺ちゃんカメラのLeica Ⅲf。
60年以上も前のカメラに、同じくちっとガタが来始めているお爺ちゃんレンズのElmar 50mm f3.5でちゃんと写真は写るのだろうか?
とこれまで手にしてきたオールドカメラ&レンズ以上の緊張感を持ちつつ浅草をお写ン歩なのです。
大黒家さんで久々の真っ黒天丼を食べた後、まずは伝宝院通りをブラついてから雷門の方へ向かいます。
道中、浅草らしい光景を写真に撮りながら歩を進めているのですが、どぉ〜もシャッターが軽すぎる......?
最初のうちはお爺ちゃんカメラだし、そうとうこなされているのかと持ち前のポジティブシンキングで右から左へ流していたのですが、ふとフィルム巻き上げの際にフィルム巻き戻しダイヤルの動きを見ると回転してない??
これはやりよりやがったかもしれんっ!?
浅草公会堂の脇でⅢfの底蓋を外してチェックしてみると、案の定スプールからフィルムが外れてます...(; ;)ハラリ。
フィルム装填の時にしっかりとスプールの溝にハマっていると思ったんですが、ちゃんとスプールにある矢印の切れ目のところまでフィルムを押し込まないとフィルムが外れやすいよぉ〜です
早くもお爺ちゃんライカの洗礼を受けました...(^^;)ハハハ。
というワケで、せっかく伝宝院通りでオモロイの撮ったつもりだったのに撮れておらず、気を引き締めてフィルムを装着し直して浅草公会堂からスタートです!
ちなみにこの日はLeica ⅢfにレンズはElmar 50mm f3.5。
フィルムはFUJIFILM記録用カラーフィルム100という構成です。
現像の仕上がりを見てまず感じたのはあ゛れっ!?これ60年以上昔のカメラとレンズ?ということ。
全然普通に撮れているのです。露出もテキトーでⅢfの操作もまだ慣れていないにも関わらず、こんな普通に撮れてしまうとは?
お爺ちゃんでもライカはLeica!(笑)
その仕事ぶりはお見事です。
さすが都内一のインバウンド観光地だけあって、観光客のほとんどは外国人。中国な方々と欧米な方々が半々くらい。
浅草公会堂は1月中旬のこの時期は歌舞伎公演で、中国な方が歌舞伎のポスターの前で記念撮影です。
浅草公会堂から雷門の通りの方へ向かっている途中、ふと左の路地を見るとスカイツリーのお姿が。
池袋から微かに見えるスカイツリーに比べてけっこう迫ってくる迫力があります(笑)
こちらは桐箪笥をはじめとした桐工芸の老舗、創業明治7年という箱長さんの店先の鈴。
雷門に近づいてくると、人力車の兄さんたちが行ったり来たり。
人力車を見かけて、距離は目測でレンズをセットして、レンジファインダーでピントを合わせることなくササッとスナップする程度でもこれくらいは撮してくれます。
お爺ちゃんライカなかなかやりよりやがりますなぁ〜。
雷門前では人力車のお兄さんたちが客引きで待ち受けてます。
ちゃんとピントを合わせてパシャリ。
でも、50mmのレンズってまだ画角に慣れてないんでちと寄りすぎたかな。
そして雷門。
門前は観光客の記念撮影でうじゃうじゃです...(^^;)ハハハ。
着物姿のお嬢さんたちも。でも、この雷門〜仲見世界隈で着物着ている観光客ってほとんど中国な方々ですね。
ちとⅢfの操作にも慣れてきたところで、雷門の大きな提灯の底面をパシャリ。
反転しちゃってますが、底には龍が彫られてるんですねぇ。
仲見世は幼少の頃から慣れ親しんだ場所ですが、いまやほとんど海外の方々。
中空には日本的な様々なオブジェで彩られております。
これは招き猫(笑)
着物姿の観光客もそこかしこに。
というかこれ浴衣じゃないかなぁ?この時期寒くないんだろか??
観光客が多く、なかなか歩を進められない賑々しさの中、よぉ〜やく浅草寺本殿へ。
お作法がわからないのかたどたどしく海外の観光客が線香を立てて、煙を纏います。
とりあえずあ゛っ!?という間に撮り終えたⅢfでの最初の1本。
撮る前はほんとお爺ちゃんちゃんと撮してくれるんだろうか?と心配でしたが、仕上がりを見る限り現代のフィルムカメラと変わらない写り具合。
この日は曇り空で陽の光の影響を受けなかったのも良かったのかもしれませんが、充分普段使いのポケットカメラとして相棒になりえるというか、こんなボクでよろしければ是非お供していただけますでしょうか?という感じのお爺ちゃんLeica ⅢfにElmar 50mm f3.5でございました(笑)
しばらくはこの組み合わせにハマりそぉ〜です。