『地図が読めない男』であるにも関わらず街歩きが好きなボクは、三ヶ月前にこんなエントリーをアップした。
金沢は水の街、水路の街なのである。
金沢市内には実に21もの用水が流れているのだ。
メジャー所でいうと、辰巳用水、鞍月用水、大野庄用水。
前回はこの中の鞍月用水を歩いたンで、今回は大野庄用水沿いをぶらりとしてみることにした。
とはいえ、すでに記事にする前に今回のぶらり旅の行程のマイマップを作って自己満足&疲れております。
ところどころ本文がテキトーな点もあるかと思いますので、しっかり道中見たいという貴兄はマイマップだけ御覧くださいm(._.)m
タイトルの『大野庄用水沿いを歩く長町武家屋敷』の右、ボクのアイコン横の□のボタンをクリックすると大きなGoogleマップが表示されます。
大野庄用水は玉寿司総本店あたりの犀川から取水をしているらしい。
そして、片町を流れて金沢観光名所の一つ『長町武家屋敷』に流れ込む。
まだ、まともに長町武家屋敷を紹介したこと無かったんで、武家屋敷を探索しながら大野庄用水沿いをぶらり旅が今回の街歩き。
まずは香林坊交差点の裏、木暮町商店街からスタートっ!
夜の盛り場木暮町。
いまや一般市民の酒場ですが、その街並みはその先の武家屋敷のよう。
区割りは昔のまんまなんでしょか?
商店街を抜けた突きあたりが長町武家屋敷のスタート地点です。
右折してすぐ右手にあるのが『前田土佐守家資料館』。
前田家に関する資料がいっぱいあるンでしょう。でも今回は先に進みます。
この日は水量が多く、流れも速いです。ここんとこそんなに雨も降ってないんだけど...。
雪解け水で犀川の水量も増えてたんでしょか?
左手に見えてくるのが『金沢市老舗資料館』。
長町の由来をはじめ、この地区の成り立ちを説明してます。
『長町』ですっ!これ好きです。
金沢市内にはこんな感じで旧町名が掘られた道標がちょいちょい置かれてます。
この道標のコレクションもオモロイかも。
武家屋敷の景色というと土塀、松、水路。
長町らしい眺めです。
金箔押し金沢ならではの『箔座長町』さん。
『金字の箔』でまさに『金箔』でございます(笑)
この写真の真ん中辺りにある橋が『長町二の橋』。
長町のメインストリートから、この長町二の橋を右に曲がるとよく撮影される長町武家屋敷の街並みです。
ここを右折。
土塀が続く長町らしい裏路地。
まっすぐ抜けると109の裏辺りに出て行けますね。
この裏路地にも旧家を使用した風情のあるお店があります。
九谷焼窯元の『鏑木商舗』さん。
玄関先からの一枚。
いかにも金沢らしい藍色の壁が映えるステキな店内です。
また戻ってメインストリートを探索です。
長町一の観光スポット!?
数ある武家屋敷の中でも内部まで観覧できる屋敷はなかなかありません。
そんな内観ができる貴重なお屋敷がこちら!
加賀藩千二百石『野村家』。
直臣の野村伝兵衛信貞以降十代にわたって前田家に使えたお家でございます。
野村家の門構え。
玄関先には伝兵衛が使用したといわれる甲冑が。
武家屋敷気分を盛り上げる基本です(笑)
居間の先には中庭が。
兼六園などと比べるモノではないですが、二段構えの段差がついた池などコンパクトながらも工夫を凝らした庭園です。
多くの武家屋敷の庭園には大野庄用水から水を引いているとのこと。
なかには蛍が現れたりするところもあるそぉ〜で。
ここも夏の夜には蛍が舞ったりするんだろぉ〜か?
各間の天井にもそれぞれ特徴ある工夫を懲らしてます。
各間を渡るところにもこういう感じで水が流れており、非常に清々しく感じるお屋敷です。
伝兵衛さんの活躍ぶり。
その先には高田家跡が。
ここは高田家跡とあるように、母屋が無く庭園と一部の家屋だけ残ってます。
さきほどの前田家と比べて広々とした雄々しいお庭。
門を潜って左側にわずかに仲間部屋と厩だけが残存してます。
ほんと雑居という表現通りの仲間部屋。
そしてお馬さんはもぉ〜いないけど厩です(笑)
どこのどなたが今もお暮らしされてるか存じ上げませんが、ご立派な松がそびえ立つお屋敷もございます。
こういう屋敷も普通に暮らしてる人がいるんですよねぇ〜。
なんかこんなんばっか見てると時間感覚があやふやになる、そんな金沢・長町でございます。
そして最後の長町観光スポットかっ!?と思われる『足軽資料館』。
ここには清水家と高西家の二家の足軽の屋敷が現存しています。
まずは清水家。
玄関口です。なんか昭和の田舎の一軒家とそんな変わらない感じ。
文化住宅の原型か!?と思わせる外観です(笑)
清水家の間取りです。
皆が膳を取るお茶の間。
男子の心を掴むにはまずは胃袋からっ!女子にとって流しは大切です。
釜も二つもあるんですねぇ〜。
こちらちと暗いですがお座敷です。この先襖を開けると中庭。
非常に各間はコンパクトではあれ、流しから二階(屋根裏)に通じる間があったりと、実用的かついまの都内の街中の一軒家とさほど坪数も変わらない感じ。
足軽ってかなり下のイメージがあったんだけど、こんな屋敷に住めたんだぁ〜とちと足軽パワーを見直しました...(^^;)ハハハ。
こちらは高西家の玄関口。
高西家の間取りです。さっきの清水家と同じような感じ。
この長町六の橋辺りで武家屋敷の区画がひとまず終了です。
中央小学校の脇を進んで、これから先は大野庄用水沿いのぶらり旅になります。
以降、似たような用水の写真が続くんで位置が解り辛かろぉ〜。
そんな貴兄はGoogleマップを参照してくだされm(._.)m
改めまして大野庄用水です!
このあたりから普通の住宅街に突入しますっ!
前回の鞍月用水ぶらり旅でも苦労したのが、住宅地に入ると用水沿いに道が作られなくなるということ。
こんな感じに...(^^;)ハハハ。
もぉ〜家と家の間を縦横無尽に水路が流れていきます。
なので、道が無くなると鼻をきかせて水路の続きを探さないといけません。
と気を抜いてもぉ〜水路の旅だっ!と思っていたらまだお屋敷が残ってました。
超雲寺の敷地にある中川家。
内観はできないですが、外から見る限りけっこう大きなお屋敷でございます。
四百石ってこんな家住めンの???
と、また水路探索に走るのですっ!!
六前町交差点のちょい手前。ここで大野庄用水が二股に分かれます。
が、この先JRの高架線を越える辺りの見えない範囲で、用水があんなコトやこんなコトになっちゃいますっ!?
とりあえず別れた大野庄用水の右側の水路を手繰っていきます。
道沿いに流れて無くとも、この辺になるとボクも手慣れたもんで、道と外れて見えなくなった水路の方向が感覚的にわかるよぉ〜に。
地図も読めないくせに、頭の中のダウジングレーダーが機能しているようで、こっちだなと思う方向に歩いて行くと水路に出くわします。
Google先生に頼らなくてもやれる子です!ボクちゃん!!(笑)
して、お゛ぉ〜〜〜っ!?かつて一度だけ横を通って感動して以来どこだったかまったく解らなかった、合流ポイントを再発見っ!!
この時はただの水路の合流ポイントというだけのことだったのが、その後写真をGoogleマップに落とし込んで作ったマイマップを見て驚愕の事実っ!?!?
なんとこの合流ポイントは鞍月用水と大野庄用水の合流ポイントだったのですってッ!?!?
いやいや、じゃぁ〜これから先は鞍月用水なん?大野庄用水なん??どっちなん???
これから先は樋俣用水ということになるらしい。
“ふかがわばし”とあるんで、深川なのかと思いきやそうではないらしい。
この辺も後でマイマップを見る限り、けっこう分岐合流が見えないとこで激しく。
とりあえずこれだっ!?と思う方向に突き進むのですっ!
分岐を繰り返してきてるんで、この辺りになると木倉町と長町の辺りを流れていた激しい水流も穏やかになってます。
この辺は水が綺麗なんで水鳥や鴨がいます。
今日は鴨のつがいが仲良く泳いでましたなぁ〜。
とぉ〜とぉ〜長田小学校の裏手あたりまで出てきてしまいました。
あ゛れっ!?
ふと横を向くと我が家のマンション??(笑)
よぉ〜やく自分の位置関係がわかったボクは、あぁ〜あそこに出るのね!
と推測。
案の定まっすぐ行った先は八幡神社の横でした。
偶然なのか神の悪戯なのか、前回の鞍月用水の旅のとりあえずの終着地と今回の大野庄用水のとりあえずの終着地が同じ八幡神社とは。
まぁ〜後でマップで見て、鞍月用水と大野庄用水が途中で合流してんなら当然の帰結だよね!
と、改めて地図って重要な情報源なのだなぁ〜と思い至った二回目の水路の旅でございました(笑)
より詳細な写真は以下のマイマップで見てみてくだされ!