うちの実家のお菓子入れには物心ついた頃からポテトチップスが入っていた。
親が好きだったのだろう、たいてい常備されていたのは湖池屋ポテトチップスの海苔しお味だった。
ガキだったボクはカルビーのコンソメパンチの方が良かったのだが、一緒に買い物に行かないとなかなかコンソメパンチを確保することは扶養家族であるボクには困難であったのである。
そんなポテトチップスと珈琲を準備しながら、土曜ゴールデン劇場や日曜洋画劇場を親子で観ていた記憶がある。
家で映画を観ながらポテトチップスを食べる。こんな行為がある時期最先端のカップルの過ごし方と持て囃された時期がある。
『カウチポテト』である。
本来は怠惰な意味合いなのが、どこでどう間違えたのか、メディアが作り上げたのか、室内でポテチをつまみながらビデオ鑑賞を満喫するのがかっこいい!とされた時代があったのだ。
今やポテチ囓ってDVD観て過ごしていたら、ただの引きこもりである。
時代感覚というモノはかくも流行廃りの激しいモノか......。
かくいう我が家はこの冬の季節は週末はほぼ引きこもりであり、そんなときはポテトチップスは突然の空腹を補う保存食の役割を担うありがたいモノなのである。
そんな非常食を準備しようとスーパーに目を向けてみると、北陸ならではのご当地ポテトチップスなるものもちゃんと存在するのである。
例えば、まずは金沢から。
金沢のB級グルメといえば金沢カレー。本ブログでも何回か紹介しているが、数ある金沢のB級グルメの中でも全国区といえるのは金沢カレーくらいである。
斯くして、お土産目当てかどうかしらないが『金沢カレー風味ポテトチップス』なるものが売られているのだ。
食べる前はかれーせんべいのポテチ版か?と思っていたが、食べてみると予想以上にしっかり味が出ている。ただ、若干ポテトの味が強いのか食べ慣れるとカレー風味がバカになってくるんでも少しカレーパウダーを増やした方がたのしめるかも。
次に富山に目を向けると、富山らしく『しろえびポテトチップス』が(笑)
これもエビパウダー的なモノがしろえび風味を醸し出す。
が、金沢カレー風味と同様、食べ慣れるとどうしてもポテト本来の味が優ってきてしまう。
それを考えるとコンソメパンチのあの全部食べ尽くすまでコンソメパンチの味をキープしてるってのはスゴいことかもしれない。どんだけチキンパウダー振りまくってんだっ!?!?
そんな我が家であるが、結局のところ常備しているポテチはいつも『カルビーポテトチップスのうすしお味』である。
やはり、歳を重ねると定番の味が一番飽きが来ないのである(笑)