泉麻人氏の『東京いい道、しぶい道』をまるまる辿るパクり企画の偽『東京いい道、しぶい道』!
冬の寒さに気が萎えてなかなか寒空にお写ン歩に出かける気にならず...さらに2月に入ると今度は花粉が舞い散り始めてさらに外をウロウロする気が失せる季節になり.......。
これは最低でも月1エントリーはアップしようと思って続けてきたこの偽『東京いい道、しぶい道』もとうとう2月はアップせずに終わることになるのではないかっ!?
とボク自身もワナワナし始めた中、なんとか2月下旬のポカポカ陽気な日に街に出向く気力が湧いてきたのでございました...(^^;)ハハハ。
そんな今回も引き続き城南エリアでございます!!
作者である泉麻人氏が、
「東海道新幹線での帰路、東京が近づいてきた頃、隣接する西大井の駅のあたりから〈のんき通り〉と、素朴な街灯をつけた細い道が戸越の方へ続いているのが目にとまった。」
と書いている通り、新幹線の窓越しにこののんき通りは垣間見られるようなのですが、これまで数えられないくらいに東海道新幹線に乗ってきたボクは、正直西大井あたりの景色を眺めた記憶が無いのです...(^^;)ハハハ。
なので、本書を読むまでそんな存在に気付くわけもなく(笑)
名前ものんきですが、のんきな風情は後に触れるとして、まずはスタート地点の西大井駅に向かいます!
この日のお供は、久々にLeica M2にVoigtlandar Nokton Classic 35mm f1.4をくっつけて持ち出しました。それとデジタルはRICOH GRⅡで。
これまでの人生で降りたことのない西大井駅までは池袋から新宿湘南ライナーで一本!5駅ほどで着いてしまいます。
以外と早いし楽なのね(笑)
改札を出てから左に歩いて行くと、スタート地点のガード下が見えてきます。
この古びた石垣のガードが上蛇窪架道橋。
「蛇窪」というのがこの界隈から戸越にかけての古い地名なんだそうです。
この上蛇窪架道橋をくぐるとのんき通りが始まります。
後ろを振り返ると東海道新幹線が!
こういう隙間から泉麻人氏はのんき通りを眺めていたんでしょうねぇ。
しかし、往時ののんき通りの光景を今や垣間見ることは出来ませんっ!?
こちらのブログに往時のなんとものんきな、
「のんき、のんき……と看板灯が続く感じがマンガの世界に紛れこんだようで面白かったのだ。」
という光景は見られません...(T^T)涙。
のんきな看板は全て撤去されて、今やブルーの街灯に変わってます。
そして、このように街灯の柱に「のんき通り商店街」と表示されているのみ。
全然目立たず、この「のんき」をいう文字が醸し出す隔世感の欠片もないこの通り、もはやこの後ナニを期待して歩けばいいのかと...(^^;)ハハハ。
とはいえ、気を取り直して進みます。
なかにはこんな感じのいい〜イキフンを醸し出している物件もあるんですよね。
こちらはお好み焼やさんだったよぉ〜ですが、「たじ」さん?ちと店名がよく読み取れません...(^^;)ハハハ。
こちらが泉麻人氏が通りの名の由来についてお聞きしたという米屋さんですね。ちなみにその由来とは、
「戦前の話ですが、のんき市場っていう大きな市場があったらしいんですよ。この辺はひどい空襲にやられたんで、もう跡形もありませんが……」
ということだそぉ〜で。
歩き始めのこのあたりはまだ小さな個人商店が並ぶのんき通りでございます。
さらに進むと、見えてきたのが今回の数少ないランドマークの一つ「キッチン ペギー」さん!
ちなみにこちらのペギーさんは、「ペギー葉山後援会の仕事をしていた縁」でこちらの店名にしたそうで。
この隣の空き地が中居くんが『中居くん温泉』で9ヶ月ロケしていたという高砂湯跡地ですかね?
メニューサンプルを見ていると絶対美味しいンだろうなぁ〜と。
この日のお昼が軽めだったんで、なんか喰おうと意気込んでたんですが、なんとこの時間帯はClosedの文字が...(T^T)涙。
震える胃袋を抑えながら前に進みます。
この『ドライクリーニング』のフォントもしぶいですなぁ〜。
ペギーを過ぎるともぉ〜ほぼ商店もなくなり、これもぉ〜住宅地なのではないか?という感じに。
そんな中これで終わりではわざわざ西大井まで出向いた甲斐もないというので、キョロキョロしていると横道にはけっこうこんな感じのどぶ板通りがまだ存在していたり。
昔ながらの看板な酒屋さんがあったり。でも、お店はこれが最後でした...(^^;)ハハハ。
気がつくと目の前には、
「道の先は突きあたりのように見える。が、か細い筋がまだ奥の方に続いていた。コレ、おそらく昔のドブ川の暗渠だろう」
と書かれていた突きあたり...(^^;)ハハハ。
となると振り返ったここあたりがのんき通りとしての終点なのでしょう。
といっても、本書の中ではここがゴールではないんで、暗渠の道をさらに進みます!
すると今回ランドマークらしいランドマークがほとんど無い中、唯一のランドマークにして最後のポイントがっ!?
「奇妙な老婆の銅像を置いたお稲荷さん(三吉稲荷大明神)」
とある、三吉大明神がこちら!
そして「奇妙な老婆の銅像」がこちらなのですが、お稲荷さんでなんで老婆?という奇妙さもあるンですが、写真撮っていて精神的な奇妙さも感じたりして......。
なんか、どの角度で撮っていてもなんかこっちを見られているような視線を感じるんですよね...(^^;)ハハハ。
妙にリアルな造りだからそんな風に感じるのか?
ちなみに台座に書かれている『水木弘圓師大明神』ですが、ネットで調べてもこちらの物件以外に何の情報も出てきません......。
この老婆はなにモノなのか、情報をお持ちの方は是非ご一報を!!
老婆と別れて暗渠を進みます。
この暗渠な小径にもところどころに昭和な光景が。
ここにゴミを捨ててはいけません!(笑)
すると急に目の前が開けたT字路はとごし公園通り。
その先にはすぐに東急大井町線の戸越公園駅がありました。
いちおうこちらがゴールということで。
この後は戸越公園駅から帰ろうかと思ったんですが、自由が丘に出て副都心線というのもなんか時間かかるなぁ〜ということで、結局西大井駅まで戻って池袋に帰ったのでした...(^^;)ハハハ。
しかし今回ののんき通りはなんだったんだろ?
もはや商店街としてもほとんど機能していないような佇まい。
なんとなく始まり、なんとなく終わってるいやはやなんともマイペースなのんき通りでございました(笑)
【19 新幹線から見えるコアな道・・・西大井 のんき通り】
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