泉麻人氏の『東京いい道、しぶい道』をまるまる辿るパクり企画の偽『東京いい道、しぶい道』!
前回約一年ぶりに再々スタートとなりました本シリーズですが、城西エリアも後半突入!!
ということで、城西といえば23区西部にだだっ広く広がる世田谷区に向かいます。
今回のお供もいつものLeica M9-PにLight lens lab M 35mm f2(周八枚)でございます。
いきなり祖師ヶ谷大蔵の駅前から歩くのも能が無いので、従来の名称である祖師ヶ谷通りの起点から出発しようと、成城学園前からバスに乗って東宝前の交差点までやって来た。
と泉氏が本書で語っていらっしゃるので、池袋からは新宿乗換で小田急線成城学園駅下車。
いやぁ〜学生時代に何度も訪れた懐かしい駅でございます。
成城大学の学生でも無いのに、学食でスポーツ新聞広げてそこでフレディー・マーキュリーの逝去を知ったんですよね。
人目も憚らず涙を零していたのを思い出します...(遠い目)。
そんな青い春を思い起こしながら駅前から渋谷行きの小田急バスに乗り数分。東宝前で下車します。
バス停から世田谷通りを若干北方向に戻ると、本書に書かれている巨大な歩道橋が見えてきます。
歩道橋の所で世田谷通り、荒玉水道、旧世田谷通り、成城通りといった道がタコ足配線のように複雑に交差する一角。
実際の半分しか写真に収まってないですが、ホントタコ足配線かHUBか?といった感じで各街道が集結しております(笑)
そしてもう一本、歩道橋のたもとから南方に延びる狭い道がある。
そんなタコ足配線の一角にひっそりとおしとやかに存在感の低い道が南に延びているのです。
泉氏の思いつきで、こちらを先ず進んでみよう!というのが今回の『東京いい道、しぶい道』のイレギュラーなところで、この時点でまだスタート地点ではないンですよね。
歩き出しているのに、まだスタートではないのかぁ〜ということでGPSロガーをスタートさせなかったせいで、その後すっかり忘れてしまい、本シリーズのお作法としてきた歩行経路のログを取ることが出来ませんでした...(^^;)ハハハ。
緩やかに曲がりくねった道の端にケヤキの老木が目につく、いかにも昔の世田谷らしい田舎道だ。
喜多見六丁目から大蔵五丁目の辺りは、まだ微かに農村地帯の田舎だった頃の世田谷の雰囲気が残っています。
右手にちょっとした規模の集合住宅が現れる。ゆったりとした敷地に3階建てレベルのマンション棟が配置された<コモレビ大蔵>という一帯。
こちらが、泉氏がわざわざ寄り道した理由の東宝ビルト跡地ことコモレビ大蔵。
この台地の端くれにあの科学特捜隊本部のセットが配置されていたのかぁ〜とウルトラマンの再放送にキャッキャしていた小学生時代を懐かしむのです...(遠い目)。
しかし、広大な敷地を贅沢に使用して、2階から3階建ての建物しかないコモレビ大蔵は今となっては優雅ですね。
昨今のニョキニョキなタワマンやら、広大な敷地の巨大団地のようなものに比べると、とても品がおありでいらっしゃるように感じます。
そんなコモレビ大蔵の土台である大蔵大地の端っこまでくると、西の方には多摩丘陵、そこからひょっこりと富士山を拝められました。
東を向くと、まさに朝陽の御来光...(-人-)合掌。
いやぁ〜早起きは三文の徳でございます(笑)
大蔵大地の果てまで辿り着いたので、また来た道を戻ります...(^^;)ハハハ。
同じ道を行ったり来たりすんのって、このシリーズで初めてです。
旧東宝ビルト通りの帰りしな、往路ではスルーした妙法寺にお邪魔します。
ちょうど竹林に真横から朝陽があたっていて、綺麗でしたねぇ。
妙法寺に立ち寄ると、この寺の裏の墓地には「おおくら大仏」というのが建っている。
妙法寺に立ち寄ったのはこちらのおおくら大仏を拝むため...(-人-)合掌。
なんとこの大仏様、時間によって向きが変わっていくそうです。
太陽の方向に応じて変わンのかな?とりあえず、夜明けでは朝陽を後光のように背負う角度になっておりました。
東宝スタジオの右手に入っていく旧世田谷通りを奥へ進むと、仙川に架かる石井戸橋の先で道は二股に分かれる。
本来であれば、ここが祖師谷通りのスタート地点となるべき場所。
がっ!?その前に本書の流れで東宝スタジオのゴジラを御覧そうらへようとすると、この先祖師谷通りを歩いてもゴジラは出てこないので、要注意です!
こういう所、過去も何度もありましたが、かなり本書の記述を元に見て回ろうとするとミスリードな箇所が点在してるんですよね...(^^;)ハハハ。
ということで時系列を若干戻して、旧東宝ビルト通りを戻って、世田谷通りの歩道橋まで来たら、成城通りの方に入っていきましょう!
この道は東宝スタジオの左手に入っていく道になります。
この道を進んでいくと、本書の写真の通りな巨大なゴジラの壁画が現れます。
そのまま東宝スタジオの外周をグルッと歩いてくると仙川に架かる石井戸橋の交差点に戻ってきます。
石井戸橋の下を流れるのは仙川。
京王線の仙川駅は馴染みがありますが、その仙川をみるのは初めてです(笑)
この祖師谷通り入り口の坂を上がった右手の一角に、東宝ビルトと同じく10年近く前まで円谷プロの建物があったが、いまはここも高級そうな低層マンションに変わっている。
しかし、大蔵大地の南の端には旧東宝ビルトが存在し、祖師谷通りの坂を上がったところには円谷プロがあったとは、この辺一帯はまさに日本の特撮黎明期を支えた地域だったんですねぇ。
住宅地のなかにぽつりぽつりと商店が見え始めて、やがて前方に<ウルトラマン商店街>のゲート調の看板が現れた。
そんなこんなしているとついにっ!?
空飛ぶウルトラマンがこちらに向かっていらっしゃいます。
道の上の方に渡されたアーチに空を飛ぶウルトラマンの模型が取り付けられている。
近づいて見上げると、おやっ!?と。
このウルトラマン、初代ではないんですね。
このショートパンツな赤パンは帰ってきたウルトラマン、別名ウルトラマンジャックですね。
でも、なんかウルトラマンジャックって名前は馴染めないんですよねぇ。
小学生時代のウルトラマンブームの頃にはまだこの名前は付いていなかった気がするのです。
その後昭和平成とウルトラマンが増えていく中で、整理学上で付けられたような気がして、いまだに馴染めません...(^^;)ハハハ。
通りは同じく祖師谷通りなんですが、ウルトラマンゲートの内側はウルトラマン商店街ということになるようです。
なワケでウルトラマン商店街に入ったのもつかの間、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅南口の所まで来てしまいました。
というのも、正直この商店街この間みるべきモノがほぼないっ!?
普通商店街って、まだシャッター閉まっていても気になるところが数カ所はあるンですが、全然シャッター切るような欲望に駆られませんでした...(^^;)ハハハ。
小田急線のガードをくぐると、北口の広場にウルトラマンの像が凜々しく立っていた。
そんなこんなで、祖師ヶ谷大蔵駅北口に来ると、こちらには初代ウルトラマンが凜々しく屹立していらっしゃいました。
でも残念なことに工事中で像の周りにフェンスが張り巡らされていて、近づけなかったんですよね...(; ;)ハラリ。
そんなこんなな旧東宝ビルト通り・祖師谷通り編でしたが、科学特捜隊のセットが置かれた大蔵大地に壁面のゴジラ、空飛ぶ帰ってきたウルトラマンに屹立する初代ウルトラマンと、昭和の特撮育ちとしてはなんともいえない通りでございました。
この通りはまだ次回後編に続きますっ!!
【31 ウルトラの道を往く(1)・・・旧東宝ビルト通り・祖師谷通り】
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