初日の東山界隈をウロウロしてすでに臑の筋がイヤな感じな中、京都二日目はまずは北山方面へ。
前日東山に出向きながらなにか忘れておりませんか?という貴兄に申しますと。
そう、銀閣寺に行ってないのですってっ!!!
北山文化と言えば金閣寺、東山文化と言えば銀閣寺と歴史の教科書でもならったモンですが、うちの相方さんてば金閣寺は観る気満々なのに銀閣寺は一切興味を持ち合わせておらず…(T^T)(涙)
♀『だってさ、金閣寺は金だけど、銀閣寺は銀じゃ無いぢゃんっ!!』
と、小学生のよぉ〜なことを言う始末......。
正直言って、ボクは金閣寺よりも銀閣寺派なのです。天皇に成り代わろうとしたイケイケの足利義満よりも、応仁の乱で都が火の海になっちゃっても嫁の日野富子から逃げて銀閣寺に閉じこもって、あぁ〜雅ぃ〜と現実逃避している足利義政のほぉ〜が好きなのですっ!
といっても、一番ボクが行きたいところは譲れないのでここは我慢して銀閣寺を行程から外したのでありました。
そぉ!『そうだ、京都に行こう!』というからには外せないのが源光庵!!!
修学旅行でも行かなかったこのJR京都キャンペーンの円窓を是非御覧そぉ〜らえたかったのです。
ということで、二日目も京都駅からスタート。
二日目の行程は、
- 源光庵
- 金閣寺
- きぬかけの道
- 龍安寺
- (昼食)清家
- 二条城
- (夕食)三嶋亭
まずはバスで源光庵まで向かいます。
昨日の修ちゃんたちの喧噪がうそのよぉ〜な落ち着いた佇まい。
嗚呼、なんとシンプルかつ絶対的な美であることでしょう。
畳の部屋の壁に穴が空いているだけなのに。
あと半月もすればこの円窓からは紅葉したもみじがみえてそれはまたこれ以上に美しい空間になるのだろぉ〜なぁ〜と思いながらも、俗世に塗れて穢れきった心を洗われるひとときでありました。
ちなみにこの円窓は『悟りの窓』、下の角窓は『迷いの窓』といって禅の精神を現しているのだとか。
この他にもちっとホラーな血天井。
けして座敷童の足跡ではありません。シミのようなものはすべて人の血。
関ヶ原の頃にとある城に立てこもった武士たちが最後に自決し、血の海と化した板張りを供養として天井板に使っているのだとか。
こう言った血天井は源光庵に限らず、京の他のお寺でも供養として使用しているそぉ〜です。
ひんやりしたりヒヤッとした後はきぬかけの道を散策しつつ金閣寺〜龍安寺へと向かいます。
ブラブラしながら金閣寺へと歩いて行くと、道中日頃お世話になっている?いやいやお世話も何もしていない??いやいやただ会ってはくだらない話をしているだけ???の飯野先生が身を小さくしてお仕事していらっしゃる佛教大学を通り抜け。
五山の大文字焼の『大』の焼け跡を仰ぎ見ながら金閣寺へ。
さすがに清水寺と並ぶ観光スポットだけあって、さきほどの源光庵とは打って変わって賑々しく。
修ちゃんに加えて外国人環境客が蠢いておりました。やはりこの煌びやか佇まいに惹かれるんでしょうか。
入場してすぐの写真スポットはものすごい人だかり(笑)
そんななか掻き分け掻き分けなんとかベスポジで。
ここではラッキーなことに小さな秋をみっけ!
このもみじの木のこの枝だけ見事に紅葉してました。
境内をぐるりとして、またきぬかけの道を龍安寺まで。
途中、立命館大の脇では地層ズル剥け剥き出しの一画がッ!?
悠久の時の流れを感じます(笑)
龍安寺はまた打って変わって静けさの中、紅葉しかかりつつある境内を石庭に向かいます。
一本だけ紅葉しているもみじがあったり。
ホント、こういう環境で煩悩まみれのボクが暮らしたらどんな風なことになってしまうんだろぉ〜か?いや、これはこれで頭丸めるのもありかもしんない!などといろいろ感じながら歩いて行くと、よぉ〜やく石庭です。禅寺なのに思いの外広いのです…(^^;)ハハハ。
入り口にある石庭の全体模型。これは目の不自由な方向けに置いてあるそぉ〜です。
が、ちゃんと見えている人もまずは必見!
だって、ここにある15個の石を実際に全部見切ることは出来ないのだから。
枯山水の石庭を堪能した後は方丈裏の『つくばい』。
水戸の黄門さま、徳川光圀が寄進したものといわれるモノらしく、中央の穴を『口』に見立てて、上下左右の文字を組み合わせると『吾唯足知』(われただ足ることを知る)という禅の格言を現しているとのことですが、我はまだまだ未熟モン故、足ることがわかっておりませぬ......。
この後はバスで二条まで出て、よぉ〜やく昼食。
うちの相方さんが京らしいモン喰うべしっ!湯葉湯葉湯葉湯婆ぁ〜ばっ!!と昨晩から激しく主張するので、二条城脇の清家さんへ。
京ゆば処 静家 | 二条城店
京ゆば処 清家 二条城店
HPにあるとおり、最初から最後までゆばと豆乳を用いた料理でお昼のゆば尽くし膳をいただきました。
濃厚な国内大豆の豆乳に始まり、ヨーグルトのような食感の生湯葉、湯葉刺しに湯葉ステーキ、湯葉サラダに湯葉包みの美山鼓、なかなか良い経験だったのが、湯葉しゃぶの豆乳を使って、にがりを入れた手作り豆腐。なんとその場でお豆腐が出来てしまうのですっ!?これは美味しい!
その手作り豆腐をご飯の上にかけ、その上に竹湯葉佃煮をかけてご飯をいただきます。
最後に豆乳プリンとまさにゆば&豆乳尽くし!
これらを女将一人で切り盛りしており、そのおもてなしぶりは非常に心地よく、京都らしい『食』を堪能させていただきました。
喰うモン喰った後は二条城。
こちらは侘び寂とはほど遠い、絢爛豪華な桃山文化の賜です。
唐門の装飾は見事っ!
庭園も寺社の庭とは造りも異なり、『静』というよりも『動』といった力強さを感じます。
広い城内を天守跡まで登ったところ、さすがに疲れ果てたよぉ〜で昼間の散策はここまで。
ホテルに戻ってちと休憩して、夕食です。
夕飯はうちの相方さんが昨晩から楽しみにしていた三嶋亭本店。
三嶋亭
三嶋亭
京都駅から南北線&東西線を乗り継いで京都市役所前駅まで。
地上に出ると思いもよらずチェックしていなかった歴史上大事なお寺さんが!?
信長公最後の地でございます。
そんな本能寺を横目にみながら、そんなことより肉肉肉っ!と我らは前に進むのですっ!!!
町屋づくりの店内を案内されて二階へ。
さっそく目の前には霜振り振りなお肉が。
どぉ〜も関東モンはすき焼きと牛鍋をごっちゃにしておりますが、すき焼きの場合は牛脂を引いた鍋で、まずはお肉を焼きます。
この一枚目のお肉は、まずはお肉をご堪能ありゃしゃんせぇ〜ということで、大ぶりのお肉を焼くようです。
これ一枚でご飯二杯くらいいけそぉ〜ですが、我慢我慢。ヲトナは黙ってお肉を堪能します。
この後はお野菜。青葱使うところが京都らしいです。
ここらで、ご飯を注文し牛しぐれをかけて食べつつ、最後のお肉&野菜が煮焼けるのを待ちます。
いや、もぉ〜ホントごっつぁんですって!と何度言っても言い足りないほどのおいしさと、お姉ぇ〜さんのホスピタリティ。
お昼の清家の女将のホスピタリティもたいがいに高かったんですが、老舗のホスピタリティたるや、贅沢なモンですなぁ〜。
最後に出されたデザートの柿。なんていう柿だったか失念してしまいましたが、これがまた熟し切った甘みがものすごいこんな柿はじめて喰ったったっ!というモンでした。
いつかまたお邪魔させていただきたいお店でございます。
その時はお肉追加二皿くらいできるよぉ〜に稼げるオトコになっていたいモンです(笑)
そんなこんなの京都二日目。
観光といい食事といい、この日は『京』をいろいろと実感できる旅でございました。