このらーめんの存在を考えると『物珍しさ』というものは最大の調味料なのではないか?という思いに至る。
富山B級グルメで全国区になりつつある『富山ブラック』のことである。
たしかに、そばつゆかっ!と思わせる真っ黒なスープ。その黒さに麵すら見えない。お椀に描かれたその佇まいのインパクトは強烈である。
しかもここ『麵屋いろは』さんは東京ラーメンショーでV5を達成したという名店である。
ボクも池袋東武に富山ブラックが出店していた際には何度か足を運んだ経験がある。
しかし、そんな都内で名声を博す富山ブラックも地元では賛否両論なのである。
『あんな辛いモン喰えたもんじゃねぇ〜っ!』
『白飯がないと食えねぇ〜っ!!』
から『まぁ〜名物だからいぃ〜ンじゃね?』まで。
ただ、絶賛するほどのマニアには会ったことはない...(^^;)ハハハ。
ボクも、都内にいたときには富山ブラックのお店があると物珍しさが先立って食べに行ったが、こちらに来ていつでも喰える環境に置かれると敢えて行こうとは思わなくなっていた。
なので、富山駅前にある『麵屋いろは』さんに来たのも10ヶ月ぶりのことであった...(遠い目)。
その前の日、遠方からの使者と友に『いろり』で楽しいひとときを過ごした翌日もまた富山だったのだ。
この日はまた違う遠方からのご一行を引き連れてお客さんへプレゼンだったのである。
この顧客先もなぜか外は30度越えているのにエアコン無し。しかも西日が当たる部屋という嫌がらせを受けてんの?ボクたち??と思ってしまうよぉ〜な環境で2時間を過ごし、半分死にかけながら富山駅へと家路を急いだのでありました。
そこで、フト思いだしだのが『麵屋いろは』さん。赴任一年でなんか振り返り期にでも入ってるんでしょぉ〜か?
久々に訪れたのでございます。
ここの二大看板は『富山ブラック』と『白エビだし塩らーめん』!
しかし、富山ブラックは...だし、白エビらーめんは前日に甘えび香味らうめん喰ったし...ということで、完熟味噌らーめんをご注文!
他にもつけ麺、担々麺もあったりします。
で、こちらが完熟味噌らーめん!!
完熟と冠付いていたんで濃厚味噌スープかと思いきや、それほどでもなくちょっと赤味噌っぽい出汁が効いている程度。
味噌らーめんといえば、挽肉。
でもこちらの挽肉はただ挽肉を炒めたモノというわけではなく、チャーシューをミンチにした感じ?
ちゃんと味が染みこんだミンチなんで、この味が味噌スープに溶け込んでちょうど良い按配のスープが出来上がるという感じです。
麵は中太麵。
でもなぜか、ここ北陸の太さ加減がちとボクの尺度と違うンです。いわゆる札幌味噌らーめんと同様の中太縮れ麺なんですが、この太さの麵が他のらーめん屋とかだと太麺扱いになっているところも。
とないで散々つけ麺を喰い漁ってたんで、つけ麺のうどんみたいな太さになれちゃってるんで、この程度の太さを太麺といわれるとなんか勝手にガッカリする、北陸のラーメン事情でございます。
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