ボク自身が知らないコト、知らないモノに出くわしたとき、まずは受け入れて良いところを探すのがボクの流儀である。
そんな流儀で様々な初体験に接すると言いつつも、モノには限度というモノもあるのである。
そんなボクの限度を超えた体験を与えていただいた『西町 大喜』をご紹介!
富山市内にも数店舗展開するこの『西町 大喜』さん。
手っ取り早いところでは、先日の白えび亭と同様に富山駅駅ナカきときと市場とやマルシェ内にも店舗を構えている。
お昼に白えび亭で至福のひとときを過ごした後、仕事を済ませて夕食がてらまたとやマルシェに立ち寄ったのである。
ここ、西町 大喜さんは富山ブラックの元祖!ということらしい。
かの黒々と醤油の色に満ち溢れた富山ブラックがなぜ、かようにも辛い味付けなのか?
その回答がここにあったのだ!?
もともと汗水流して働く肉体労働者のために、その塩分補給も兼ねて考え出された味が、あの他に類を見ない塩辛さなのだという。
しかも、そもそもドカ弁、おにぎり持ち込みを前提とした味付けのため、富山ブラックにはライスが必須!という食事スタイルに繋がっているのである。
なぁ〜るほどぉ〜!と富山ブラックの来し方を勉強しつつ店内に入る。
富山ブラックの基本!
麵は小でも一玉である(笑)
ライスも頼むことになると、麵は一玉でも十分なのである。
ということで、中華そば小とライス小を注文!!
メニューの変わり種としては茹で玉子でも味付け玉子でもなく生玉子がある...。
待つこと数分。
出てきた器の中には真っ黒なスープにバラチャーシュー、そしてそこには大量の黒胡椒っ!?
ヲヤヲヤ、これまで何度か富山ブラックを食してきましたが、こんなに見た目から辛さを思う存分醸し出してくるインパクトありましたっけ???
しかしこの時、ボクはまだこの西町大喜の恐ろしさが解っていなかったのである...。
麵は中太ストレート麵。堅めにゆであがった麵はまさによく噛んで食べるらーめんの通り!
この麵は美味しいと思うんだよねぇ〜。なんか桂花の麵みたいで。
まずはじめに口に入れたメンマ。
メンマを舌に載せるやいなや、痺れるよぉ〜なピリピリとした痛みが舌先に広がったのだっ!?
噛むとメンマの筋からしみ出す塩分塩分、そして塩分っ!!
なんぢゃぁ〜こらぁ〜〜っ!?!?こんな塩辛いメンマ喰ったことねぇ〜っ!?
ってかこんなもん喰えねぇ〜〜〜っ!!
一本のメンマでご飯一杯喰えそうなくらいに強烈な塩辛さなのであります。
よく混ぜてと書いてあるんで、よく混ぜたところで、もともと人としての許容量を超えている濃い口醤油と塩、黒胡椒の味付けはとてもぢゃないですが、健康を害するレベル。
こんなの週に2、3度喰っていたら確実に成人病への道まっしぐらではあるまいか?
とりあえず、麵だけは旨いンで我慢して食べた後のスープがこちら。
丼の底が見えないほどの黒さは残りのスープだけになっても健在です...(^^;)ハハハ。
どんだけ醤油ブッ込んでンだろか?
逆に言うとこれだけ常人では理解出来ないほどにぶっ飛んだ味付けなので、ある種の人々にとっては中毒性があるのかもしれません。
でも、だったらそういうリピーターだけ商売相手にしてやっていけばいいんぢゃん?という程度の味にしかボクには思えませんでした...(^^;)ハハハ。
あんなに堂々と『富山ブラック』を語るのはいかがなモンかと...。
そんなとても万人ウケはしない味なのに、けっこう元祖をそこかしこにうたっている西町大喜さんでございました。
ちなみに何度か通っている富山駅前の麵屋いろはさん。
都内進出もしたりしてますが、こちらは本来の富山ブラックとは別路線で、あくまで県外の人でもちゃんと喰える、マイルドブラックな富山ブラックです(笑)
なので、富山駅周辺で富山ブラック喰いたいっ!という人には麵屋いろはさんをオススメします。
どぉ〜しても本来の富山ブラックを食べたいという方は、ちょっと足を伸ばして『大喜根塚』店(こちらはまた別エントリーでご案内予定(笑))まで行ってください。
そのほぉ〜が絶対に幸せになれます。
手抜きして近場で『西町大喜』に入ったモノなら、おそらく今後二度と富山ブラックなんか喰いたくない!という思い出だけが残り、幸せにはなれません...(^^;)ハハハ。
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