金石街道とJRの高架が交差する麓にある『きふじん』さん。
これまでご紹介してきた通り、元々の喫茶店での軽食と金澤どぜう&鰻といった蒲焼という如何にもこうにも交わることのない、不思議なメニュー構成が特色のお店なのです。
しかしっ!そんなきふじんさんはさらなる一面も持ち合わせてございます。
どこまで奥が深いんだっ!?このお店っ!!
店内はこんな感じで、ちょっとしたオープンキッチンの周りをカウンター席のみがコの字に囲むレイアウト。
そぉ!この佇まいはちょっとした小料理屋さんの佇まいなのでございます。
なので、貴婦人カレーやどぜう料理、鰻の蒲焼といった尖った料理だけではなく、小料理屋っぽいおばんざいもいただけるのでございます。
きふじんさんで普段使いの晩飯にオススメなのが、夜の部になるとカウンターの周りに並ぶおばんざいの中からお好みで4品選んで食べられる『お好み定食』!
毎日おばんざいは変わるよぉ〜なんで、店内にある黒板を確認するか、女将さんに聞いてみましょう。
ちなみに、黒板には全部描ききれてません(笑)
この日も、カウンター周りには12種類くらい並んでました。
並べられたおばんざいを確認しながら、この日頼んだおばんざいは、
- 筑前煮?
- 大根のチーズはさみにんにく正油
- 紅ショウガの玉子焼
- ナスの南蛮
お好み定食には選んだおばんざい4種にご飯とお味噌汁のセットになってます。
まずはメインの煮物。筑前煮というにはかなりブツ切りで一つ一つの塊が大きいのです。
がっ!?人参もごぼうも蓮根もどれもこれも芯まで柔らかく、味が染み渡っております。椎茸の出汁がよく出ていて、これぞ和食の醍醐味っ!(笑)
これはボクが座った席の真ん前に置いてあって、気になって気になって仕方がなかった大根のチーズはさみにんにく正油。
チーズがえ゛っ!?って感じでしたが、にんにく正油とバランガ取れていて、ただの大根の煮付けではない新たな発見です。
なんか、見た目は馬拉糕みたいですがフワッフワに膨れ上がった玉子焼きです。
中には紅生姜が入っていて、味にインパクトをもたせています。
そして、ナスの南蛮。食べるまではナスの煮浸しかと思って頼んだんですが、よくよく黒板を見たら『南蛮』と。なので、ちょっとピリッとしたタレにつかっております。
ナスと大葉とピリ辛な南蛮タレのハーモニーがたまらない一品です。でも、これ一個じゃ足りないなぁ〜。
自分で選ぶおばんざい4品にご飯とお味噌汁がついたきふじんさんの『お好み定食』。
会社帰りの夕飯に丁度いい一品なのでございます。
もちろん各おばんざいはお酒の肴でもご提供してるんで、お酒を飲みに行くもよし。ご飯を食べに行くもよし。
何かと守備範囲が広いことを再発見した『きふじん』さんなのでございました。