2022年は年明け早々エラい目に遭った我が実家。
結果、大事には至らずに現在に至るわけですが、そんな2022年が暮れる前に日帰り弾丸帰省をしてきたのです。
ここ数年は帰省する度に密かな楽しみとしているのが、生まれ育った我が町の枯れ具合、寂れ具合を写真に納めることでして。
最寄り駅を降りるやいなや、歯抜けとなりつつまだ辛うじて存在する駅前商店街。
そもそも東武線の高架化にともない、駅自体が数十メートル東に移ってしまったんで、昔ながらの商店街は取り残されたようなところにポツンと存在するようになってしまったンですよね。
そんななかでも一際異彩を放つのがこちらの建物!?
以前もご紹介したことありますが、こう見えても廃墟ではございません...(^^;)ハハハ。
いまだに現役で営業していらっしゃる野沢屋本店さん。
この日は営業する気満々だったらしく、店先のいけすには鰻が数匹ウニョウニョしてました(笑)
上京する前の野沢屋さんは天然鰻を食べさせてくれる、鰻と言えばここ!というくらいのお店だったんですけどね。
でも、食べログで確認する限り今でも旨い鰻を食わしてもらえるようでございます。
そんな野沢屋本店さんの前にはカメラの長谷川さん。
こちらもまだまだ現役です!
ショーウィンドウには綺麗なHASSELBLADが2台展示されてます。
これも何十年も前からずっと展示されてます...(^^;)ハハハ。
良い加減、安く譲ってくれないかなぁ〜(笑)
この駅前商店街の一角は十数年前くらいから寂れ具合を逆に活かして、昭和レトロを売り物にするようになってます。
『太田駅北口ゴールデン街』とか、自分が暮らしてたときには聞いたことなかったですけどね。
駅を離れて実家の方に向かって裏通りを歩いていると、なかなかな按配で植物に喰われている物件を発見っ!?
これはスゲーなと思って、通りの方に向かってみると...
通り側の方は多少は手が加わっているのか、裏側ほどたいして商物に喰われている感も無く...(^^;)ハハハ。
そんな裏通りの光と影の境界線にキジ虎さん。
実家に帰ってもブラぱち猫クラブ活動ですっ!!
というわけで、普段であれば駅からは徒歩10分ほどで我が家なのですが、路地裏から路地裏をブラブラしながら30分ほどかけて我が家へ。
目の前には群馬大学工学部太田キャンパス。
これ、太田キャンパスが出来たのって15年くらい前ですかね?
その前、ボクが生まれ育った頃は本町公園と呼ばれてました。
野球グランド2面は取れる広場に大きな遊具が点在する、当時としてはなかなか大きな公園でした。
その前は群馬県立太田女子高等学校。
うちのご母堂様姉妹の出身校で、家の目の前の高校に通学するってどういう感覚だったんだろ?と(笑)
そんな時代時代でいろんな使命を帯びている家の前の広いスペース、群大太田キャンパスがまたどっかに移転とかになったら、今度はなにに活用されるのでしょうか?
で、実家で一服してお昼がてら両親とドライブ。
そんな中、思いつきで御尊父様が幼少期に暮らした町について聞いてみると、なんといまだに当時の物件が残っていると聞き、これは確認しないわけにはイキますまイッ!!
と帰りの特急の便を遅らせてまで実地検分にまいりました(笑)
で、この左側の平屋の物件が父が小学校の頃まで暮らしていた家なのだそうで。
手前のこの一間分くらいの部分は引っ越した後に増築されたモノのようです。
祖父母+男四人兄弟が暮らしていたときは手前の板塀の増築部がなく、奧のトタンの平屋のみだったようです。
祖父母が結婚して住み始めたということなので、余裕で戦前の物件です。
そんな戦前物件にいまだ暮らしていらっしゃる方がいらっしゃるようで、存在しているのにビックリですが、まだ使用され続けていることにさらにビックリでございます。
そもそもこの辺一帯の集落は染め物工場の職人や家族が暮らす、染め物工場の福利厚生施設のような感じで住宅が増えていったようなのです。
染め物工場自体はもう廃業してますが、周囲の住宅は父の元実家に限らず、どこもまだ人が暮らしている気配がそこかしこで感じられます。
ちなみにこの路地の奥の赤い建物が染め物工場だったようですね。
渡良瀬川の水で染め物を流すため、この地域のすぐ南側に渡良瀬川が流れてます。
祖父も染め物職人でございました。
染め物工場周辺以外の路地も気になったんで、せっかくなんで実地検分を続けます(笑)
午後まだ早い時間帯でしたが、も少し後の夕暮れ時に西から夕陽がてらしたりするといぃ〜按配になりそうな路地でございます(笑)
これだけ集積されているエリアが廃墟地区になってないのがもはや奇跡としかいえませんっ!?
そんな中でも、こちらも光と影の境界線のキジ虎さん(笑)
いやぁ〜住宅ってやはり人が暮らしているといつまでも残るモノなんですね。
人が立ち退くやいなや、一気に廃墟化が進むんだろうなぁ〜。
この地域は何回かじっくりと写真に納めておきたいと思いました。