その日、久々に銀座の中古カメラ屋さんを巡っておりまして、行く店行く店でテンションが上がりまくり、過呼吸に陥りそぉ〜な按配だったのでございます。
沼に漬かる病気の感染者には中古カメラ屋を巡ることで、購入欲が多少は収まるとの処方箋も出回っておりますが、この日のボクにはこの処方も効かず、でも実際に目の前のブツを買うほどの高まりの境地に達するほどのこともなく、そのまま銀座を離れて池袋への帰路についたのでございました。
がっ!?
夜になってもまだ感染症の症状が治まらず、ヤフオクなんぞを見て回ったのが運の尽きっ!?
ということで、ポチッてしまったのがこちらのLeitz Elmar 35mm f3.5。
見ての通りのLマウントのレンズでございます。
製造番号は『356303』。
Leicaの由緒正しさは、カメラボディにしろレンズにしろ1923年以来一貫したユニークな製造番号で管理されていることにある。
こんなカメラメーカーは他にないだろう。
ちなみにこの『356303』という製造番号は、ライカポケットブックのライカレンズ番号表によると1937年製造のレンズということらしい。
いやはや81年も前のレンズと云うことだ。我が家の御尊父様も御母堂様もまだ受精卵にすらなっていない昔々のオールドレンズでいらっしゃる...(^^;)ハハハ。
ボクが現在所有しているLeicaのカメラボディやレンズの中では圧倒的に古いブツである。
沈胴式ですら無いこのElmar 35mm f3.5はこの薄さのまま!
パンケーキレンズとはまさにこのレンズのことであるっ!と言っても過言ではないほどの薄さなのだ。
ホントにこれでちゃんと写るんだろうか?と心配になってくる...(^^;)ハハハ。
絞りは沈胴式Elmar 50mm f3.5と同様にレンズの外枠で調整する。
なので、正直使いづらいっちゃぁ〜使いづらい(笑)
この絞りリングの挙動が若干ユルめであること以外はレンズも81年前のモノとは思えないほど綺麗なレンズだ。
マウント部もガタつくこと無くこれはいぃ〜買い物をした!と感染症状も無事に治まったというモノである(笑)
さっそくLマウントのバルナック型、Leica Ⅲfに装着!
やはり年代的にバルナック型のLeicaに一番よく似合う。
小さなボディに薄いレンズ。
まさにバルナック型のLeicaのためのレンズである。
35mmという準広角域のレンズで、フィルムライカでこれ以上機動性のある組み合わせもないだろう。
そしてLeica M3にも装着。
なんとか様になるだろうか?M3はストラップアイレットが真横に付いているんで、この手の軽めのレンズでも上を向いてしまうことがない(笑)
一番年代的に新しいはずなのに、なんか一番使い込まれてる雰囲気のLeica M TYP240にも装着!
このTYP240だとストラップアイレットがボディの前の方に付いてしまっているんで、この手の軽いレンズだと問答無用で上を向いてしまうのだ...(^^;)ハハハ。
ボディもフィルムライカのMと比べてファットなんで、ちとアンバランスかなぁ〜とも思ったり。
でも、とりあえずこのLeica M TYP240にElmar 35mm f3.5の組み合わせで試し撮りをしてみるのです!