金沢の観光地の中でなかなか行く機会が無いのがひがし茶屋街。
金沢観光となると兼六園と並ぶ一大スポットなのにも関わらず、一度自転車で通り過ぎたくらいしかそっち方面には足を伸ばしたことがないのである...(^^;)ハハハ。
そんな中、主計町あたりまで行く機会があったので、雨が降る中次はいつこっちに来ることになるかわからんので、ちっとひがし茶屋街まで足を伸ばしてみた。
もぉ〜日も暮れかかっており、かつ雨も降るひがし茶屋街は、異世界・異次元というよりも、暗さと行灯の明かりで包まれたなんとも幽玄な空間でありました。
晴れの昼間というよりも、雨の夕暮れ時のほうが、ひがし茶屋街という空間の妙は愉しめるかも?
そんな一角に石造りの重々しい洋館作りの建物がデンッ!と鎮座坐して在らせされます。
こちらが、創業100年の老舗中の老舗洋食屋さんの自由軒さん。
今年(平成27年)が昭和で換算すると昭和90年ということらしぃ〜ンで、自由軒さんの歴史は大正〜昭和の歴史でもあるンですなぁ〜。
看板からなにから外観はとにかく重々しぃ〜雰囲気でございます。雨が降ってるんで、雨に濡れた石の外壁が余計に重々しさを坐して在らせられます(笑)
入口の前には昭和の駅前食堂のようなメニューのディスプレイが。
それぞれが、ここの名物料理のようで、ちょいちょい来られる場所にあったら、常連になってどれもこれも食べてみたいモンばかり。
店内はとんかつ屋さんみたいな清潔感のある感じ。
カウンター10席程度に小上がりにテーブル席が3つ。
この日の開店時間にはボクを含めて5組が10分前くらいから並んでました。
週末とかは行列になるんだろぉ〜なぁ〜。
こちらがメニュー。
もぉ〜洋食好きとしてもどれもこれも食い尽くしたい料理の数々なのでございますってっ!
で、今回は初潜入なのでオーダーしたのはこちら。
この日は真冬かっ!?と思わんばかりの寒さでお店の前で待っていたんで身体が冷え切っていたというのもアリ、なにはともあれ身体を暖めてくれぃっ!とまずはポタージュスープ。
でてきたら緑色してたんで、ビックリですが、これは枝豆のポタージュスープなんですかね?
そして、こちらが名物料理の中のひとつ、オムライスがのったプレートセット。
プレートセットにはオムライスの他にクリームコロッケとサラダがワンプレートにのります。
こちら自由軒さんのおオムライスの特徴のひとつが、外見でわかるとおり、フワフワトロトロな半熟オムライスというモンではなく、中のご飯が透けて見えるくらい限りなく薄焼きな薄焼き玉子であるということ。
そしてなかのご飯はチキンライスでのケチャップライスでもなく、しょうゆ味であるということ。
牛肉と豚肉を醤油ベースのソースで煮込んで、そのお肉をバラしてご飯と炒めているそぉ〜ですが、醤油ベースというかお肉の佃煮のような味ですね。
これが、旨い!ウマいっ!!
ちなみにプレートセットのオムライスは単品のオムライスよりも量が少なく、小サイズなのです。
なのでしょうゆ味のオムライスが思った以上にあっさりなんであ゛っ!?という間に無くなってしまいます...(^^;)ハハハ。
こちらはクリームコロッケ。
クリームコロッケを単品で頼んでいる地元のお客さんも何人かいたんで、こちらも名物料理??
なかはトロットロのクリームソースに蟹の身。
これも旨い!ウマい!!
これだけ、やっぱ単品で注文したいっ!
オムライスが小サイズだったんで、ちっと小腹に隙間もアリそぉ〜だったンで、次またいつ来られるかわからないんで食いだめしときましょか!と頼んだのがこちら。
『海老コキール』。
コキールというと、以前ご紹介したこともある柿木畠の洋食屋さん、『中村屋』さんではじめて知った単語がこの『コキール』なのです。
『コキール』ってなんね???
見た目はグラタンとかわらんのだけど....。
したら、自由軒さんのHPにちゃんと解説がありました(笑)
よぉ〜はマカロニの入っていない海老グラタンみたいなモンなんでしょかね。
こんがり表面が焼けたパン粉とチーズがたまらんです。
この海老コキールも一食分というよりは男子的にはけっこう小振りの器に入っているんで、サイドオーダーでも充分食べられる量です。
中身は、マカロニが無いからスカスカか?と思いきや、その分海老のブツ切りがホンとたっぷり。
こんなに海老の身が入っているグラタンは食べたことありません。お値段相応の海老祭りが堪能できます(笑)
そんなこんなの自由軒さん。
どれもこれも美味しぃ〜洋食です。
どれだけ美味しいかというと、100年続いているというのもそぉ〜ですが、この日も近所のお爺ちゃんお婆ちゃんが、普通にちょいと早めの夕飯としてご飯食べに来てるんですよ。
長年、自由軒さんの味を慕って来ているのであろう、こういうご近所さんも集うお店、それが自由軒さんです。
けして観光客向け!ってワケでは無いんで(観光客にも人気ありますが)、安心して洋食を楽しめるお店でございました。