欲望の随に過ごしていたら、いつの間にか増えてしまった我が家のデジタルカメラやフィルムカメラ、そしてレンズたち。
そろそろボックスにも入らなくなりつつあるンで、いるモノと入らないモノを整理しよう!と相成りまして。
そんな整理をし始めたら......。
気がつけば我が家には7個のLeica Lマウントレンズが存在することを改めて認識してしまい......。
ちなみに左上から、
- Canon Serenar 50mm f2.8
- Jupiter8 50mm f2.0
- Leica Elmarit 90mm f2.8
- RICOH GRレンズ28mm f2.8
- Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm f2.5
- Canon serenar 35mm f2.8
- LOMO TRIPLET T-43 4/40 SMENA-8M
28mmの広角域から90mmの中望遠までとりあえず揃って居るでは無いですかっ!?
これらのLマウントレンズは普段はLMリングアダプターを付けて、Leica Mマウントボディに付けて使ってるわけですが、せっかくだったらこのままLマウントで使えるボディが在ってもいいんではなかろうか?と新たな物欲が沸々と沸いてくるのです...(^^;)ハハハ。
すでに我が家の本棚にはこんな本も備えていたりもしてますし(笑)
さらには、これから買い取ってもらおうとしているブツの買取想定額も充分に購入するにたる額であることはシミュレーション済みなのです。
これはまさに天啓っ!?
思い立ったが吉日!!と新宿西口のマップカメラに買取品を携えて向かったのでございます。
まずは買取店で査定してもらい、これが思っていた以上の高額で想定予算を上回り、テンション上がりまくりで本店へ。
当初は多少傷物でも予算内で安く済まそうと思っていたところ、思いの外予算が潤沢になったンで、しっかりと品定め。
その中から選んだのはこちらのバルナック型LeicaのLeica Ⅲf。
シリアルナンバーから調べてみると66年前の1952年製、お爺ちゃんLeicaでございます(笑)
このⅢfはバルナック型Leicaの最終型と言われているタイプであり、そのバリエーションも様々。
なにより外観を重視するボクとしては、製造年代が新しめとはいえセルフタイマーダイヤルは著しく見た目を損ねるんでいらない。そしてシルバーと黒の本体にワンポイントで映えるレッドシンクロは重要!とレッドシンクロ、レッドダイヤル、セルフタイマー無しのタイプを選んだのでございました。
このⅢfの後に登場するM3以降のM型はよりシンプルになっていきますが、このバルナック型はボディがよりコンパクト。
フィルム巻き上げレバーはこの後のM3以降の話なんで、軍艦部の操作系は全てダイヤル式...(^^;)ハハハ。
でも、このごちゃつき具合がスチームパンク的で好きだなぁ〜。
ファインダー部も今のカメラと比べると意味がわからないかもですが、左の丸っこいピント合わせ用のレンジファインダー窓と構図を決めるビューファインダー窓の2つに分かれてます。
ちなみにビューファインダーの画角は50mmのみ。50mmレンズ以外を使用する場合は外付けファインダーのお世話になるしかありません...(^^;)ハハハ。
軍艦部右のフィルム巻き戻しノブもレバーでは無くダイアル式。
当然のことながらその周りにあるフィルムカウンターもフィルムを装填した時に手動でカウンターを「0」に合わせなければなりません...(^^;)ハハハ。
左側のシャッタースピードダイヤルの合わせかたも作法があり、フィルムを巻き上げてから適正なシャッタースピードを設定するという手順を踏まないとちゃんと写真が撮れません(笑)
軍艦部最左はフィルムの巻き上げノブ。
デジカメ以前、フィルムカメラのフィルム巻き戻しといったら普通にクランク式ですが、これはこのⅢfの後に出たM3、M2でも実装されておらず、M4まで待たないと実装されませんでした。
なので、Ⅲfではノブを引き上げて、この小さいダイヤルをグルグル回してフィルムを巻き戻すという手間がかかります。
Ⅲfのレンジファインダーは、M型の一体型レンジファインダーの中央部だけを取り出した感じなんで、見える部分がとても小さいのです。
が、ピンホールを覗いているような感覚がとてもオモシロい。
また、個体差はあると思うけど購入したこの個体のレンジファインダーはとても鮮明で明るいのでピント合わせがしやすいのです。
と、なんやかやこのバルナック型Ⅲfをディスってばかりいるようにも思えますがにも関わらずなぜ?というと、60年以上も前の機械式カメラが今でも普通にカメラとして使えるという完成度の高さとカメラに使われるンじゃなく、カメラを使うという、電子まかせでは無い機械と人間のコミュニケーションがあって初めて成り立つという「行為」に惹かれたからでしょうか。
とはいえ、一番最初のカメラがこのⅢfだったり、最新式の一眼レフからⅢfに興味が沸くか?というとおそらくギャップがありすぎて、手間暇ばかりかかって写真を撮りづらいという印象しか持たないと思います。
ボクの場合、もともと中坊時代に御尊父様の重たいフルマニュアル一眼レフを持ち歩いていたという経験もあり、その後RICOH GR2やOLYMPUS PEN-Fといった現代のデジタルカメラに触れて改めて写真に興味をもつようになり。
その後、OLYMPUS PEN EEDといった気軽に撮れるハーフサイズフィルムカメラあたりから、昔のフィルムカメラにも興味を持ち、いつかはLeicaとM4を手にし、その後は手間しかかからないレンジファインダーの虜となって、デジタルカメラもLeica M TYP240と、敢えて手間暇に悦びを見出す方向に行ってしまったのが幸いしたのかもしれません...(^^;)ハハハ。
そんなLaica Ⅲf。手持ちのM4とくらべるとどぉ〜なんだろう?と外観の比較です。
上がⅢf、下がM4。
Mシリーズも他のカメラと比べると充分コンパクト感ありますが、Ⅲfはより幅も狭く厚みも薄くなってます。
さすがにM4は上着のポケットにいれてという気になりませんが、バルナック型のⅢfは冬場であれば上着のポケットに入れても違和感ない、まさにコンパクトカメラ!
ポケットにLeica!って...( ´艸`)ムフフな気分にさせられます。
そんなポケットLeicaをさらにポケットLeicaたらしめてくれるのが、こちらのLeitz Elmar 50mm f3.5。
当初購入する気は無かったンですが、予算が上振れになったンでだったら買ってしまおうと。
このLeitz Elmar 50mm f3.5はバルナック型Leicaの標準レンズとも言われているレンズなのです!
沈胴式レンズなんで、Ⅲfに装着しても御覧の通りのコンパクトさ!
スチームパンク臭がさらに濃くなる外観です(笑)
とりあえず試し撮りはFUJIFILM記録用カラーフィルム100で。
余計な味付けも無く、普通に普通な写真が撮れるのとなにより他のフィルムに比べて安いところが好きなフィルムです。
バルナック型Leicaはいろいろと手間暇かかりますが、なにより面倒くさいのはフィルムの装填。
まず本体からスプールを抜き取ります。
取り出したスプールにフィルムを差し込みます。
この写真ではそのまま差し込んでますが、Leicaとしてはフィルム装填の失敗を防ぐために、フィルムの先をさらに10cmほど細くハサミ等で切ることを推奨しています。
そして、パトローネとスプールを本体裏側の溝に沿って装填するという手間がかかります。
この時は特に引っかかることも無く無事にフィルム装填出来ましたが、フィルム部分が引っかからないように、溝のところにテレホンカードや図書カードのような薄いカードを挿入して、カードをガイド替わりにフィルムを装填するという裏技もあるようです(笑)
そんなこんななLeica Ⅲf。
どんな景色を撮してくれるんでしょか?
まずは実家帰りで浅草に寄るんで、浅草の街を撮ってみたいと。