ほぼ一年前の今頃。カメラ熱にうなされながらボクは右も左も解らずにフィルムカメラ沼に足を踏み入れていたのである。
そんな頃に手にしたのがRicoh GR1v。
今に続くGRシリーズの祖であるGR1の最終形であるGR1vである。
がっ!?このフィルム時代のGR1の泣き所は液晶表示の弱さ。
ボクが手にしたGR1vも新同品であるにも関わらず、すでに液晶表示は役に立たない状態...(^^;)ハハハ。
さらに裏蓋のフィルム確認窓に貼られているモルトもボロボロ液状化マジかな状態と、なかなか使い勝手にコツが必要なシロモノだったのである...(^^;)ハハハ。
そんなGR1vでもその写りは定評通りで、高級コンパクトカメラの代名詞である通りの写り具合であることから、液晶の表示がなにが表示されているのか解らなかろうと、モルトがグダって、フィルムパトローネにベトッとくっついてこようがお構いなしにこの一年使用してきたのだが、なんと液晶表示に問題がない個体が出回っているっ!?と知ると居ても経ってもいられないのが、この病の怖いところなのである。
それがこちらのRicoh GR1s!
世代的にはGR1vの一つ前の世代である。
やっぱりGRは『黒』だよねぇ〜。
コンパクトなのにこの精悍な顔立ち、余計なモノがなにもないこの道具感とストイックかつ充分な機能性。これぞGR!
こういうレーゾンデートルをもつカメラって実は数少なく。さらにはそんなカメラに夢中になるユーザが長年支えているモデルって、なかなかないよねぇ。
GRシリーズはその一角を充分なすことの出来るカメラなのです。
そして電源ON!液晶がちゃんと表示されるのですっ!?
いやぁ〜こういうGRもまだ残ってるんですねぇ...(^^;)ハハハ。
でも、この裏蓋のモルトはグダグダ...(^^;)ハハハ。
今回は思い切って張り替えてしまおう!とグダグダモルトをヘラで削って取っ払います。
こちらがAmazonさんでポチったJapan Hobby Toolのカメラ内面反射防止フォーム。
GR1のモルト張り替えでググったら2.5mmを使用している方がいらっしゃったんで、2.5mmをポチってみました。
裏面は結構強力な両面テープが付いているんで、確かに楽かもしれない!と(笑)
適度な大きさに切り取るのは楽にせよ、中央のフィルム窓部分に穴を開けないといけないんで、かなり久々に押し入れの工具箱から出してきたパンチキット!?
昔々、これ使ってトラベラーズノート用のカバーを自作していたのです...(遠い目)。
実行前にとりあえずこちらの使用方法をよく読んできます。
まずはフォームを取り出して、GR1sの裏蓋もモルト貼り付け部分を実寸です。
とりあえず縦横余裕を持ってフォームを切り取ります。
先ほどのパンチキットを使って穴を開け、フィルム覗き穴の長さでカットします。
ちっと雑ですがよしとします...(^^;)ハハハ。
そして、モルト貼り付け部分に粘着!
目測でカットした割にはジャストサイズで収まりました...(^^;)ハハハ。
とりあえず、テキトーに処理してしまったんで、これで光漏れしてフィルムが感光してしまっては意味ないんで、さっそく試し撮り。
フィルムはFUJIFILM業務用ISO100。
GR1シリーズは自動巻き上げなんで、フィルムを装填すると最初に全て巻き上げされます。
25枚分。巻き上げてから巻き戻す感じなんで、すべて撮り終えたときにはパトローネにフィルムが戻っているという仕様なのです。
いやぁ〜GR1で液晶がちゃんと動いているとは、なんという感動であることでしょう!
さらに感動したのは、以前のGR1vは液晶だけではなく、ファインダー表示もほとんど見えていなかったんで、今回のGR1sのファインダーを覗いてビックリ!?
Leicaのようなブライトフレームが表示されており、近接撮影時にはパララックス補正のフレームも。
実はこんなに撮影時の情報が溢れていたんだっ!?と。
試し撮りだったんで、雑にとにかくフィルム一本チャッチャと撮って廻った割には、ちゃんとGRらしい写りをしてくれます。
モルト部分からの光漏れも無し!!\(^O^)/
ちっと暗めの場所でもデジカメのような写り具合に。
いやぁ〜ちゃんと機能しているカメラってやっぱり違うんですね(笑)
売り上げランキング: 118,640