本ブログはブログ開始以降、ある意味沼からの生還と新たな沼に足を絡め取られることの繰り返しを記録として書き留めてきた感も否めなくもない。
ブログ開始当初は文房具、手帳、万年筆といったアナログ系の沼からMac、スマホ、タブレットといったデジタルガジェット沼に浸かり、金沢食い倒れ期を経て、都内復帰後はカメラ沼、レンズ沼、アクセサリー沼という最強の沼に浸かり続けてよぉ〜やくそこから生還できたと思いきや、最近は写真集沼という新たに発見した沼に自ら漬かりに行っている有様である...(^^;)ハハハ。
そんな沼の中でも実はけっこうな期間薄く長く浸かっていた沼がある。
キーボード沼である。まぁ大きく捉えればデジタルガジェット沼の一種ではあるが、これに2020年くらいからいぃ〜感じに浸かっていたのである。
きっかけはコロナ禍でのテレワーク事情だった。
2020年の春先、テレワーク環境の充実を図るべくいろいろと買い揃えていったのだが、その中でそれまでMacにしろWindowsにしろパソコンに付いてくるキーボード以外に興味を示したことがなかったボクは、初めてHHKBを試してみようか?という気になったのだ。
HHKB<Happy Hacking Keyboard>は何年も前から知ってはいた。
評判も悪くは無い。でも、万年筆に拘るのとキーボードに拘るのって違くね?と勝手に線引きしてた感がある。
キーボード替えたからってなにが変わるの?
しかし、何ごとも経験である。替えてみないとわからないモノである。万年筆もメーカーごとに書き心地が違うように、キーボードも打ち心地が全く違うのだ。
とりあえず試しに2020年春にお試し用に買ってみたHHKB Lite2で文字を打つようになり、仄かに足下が泥濘んできたのであった...(遠い目)。
あれから3年、しばらくはHHKB Lite2を日本語配列、英語配列を取っ替え引っ替え使っていたのだが、今年の春先、ついにメカニカルキーボードなるモノに手を出すに至ったのである。
この辺りはつい先日Nuphy Air75でキャッキャいってた頃のエントリーを参照していただきたい。
キーボードが替われば打ち心地も替わる。
最初は見た目の良さやLEDのキラキラしたギミックにやっぱり今はメカニカルキーボードだよなぁ〜ムフゥゥゥ〜〜と鼻の穴を膨らませていたのだが、所詮キーボードの善し悪しはやはり打ち心地である。
長年HHKB Lite2で力強く押し込みカチカチ、カタカタと爆音を鳴らせてきたボクには、しだいにメカニカルキーボードのスイッチの反発の加減、押し心地の浅さが気になるようになっていたのである.........
と、かなり前段が長くなってしまったが、ようはキーボード沼もそろそろ終わりにしておくべきかと。
万年筆であればいつかはMONTBLANC、システム手帳であればいつかは80年代のFilofax、カメラであればいつかはLeica。
『いつかは〜』に到達すると足下の泥濘みはなくなり、沼から脱出出来るのである。
いろいろ遠回りして散財するよりも、キーボードであれば『いつかはHHKB Professional HYBRID Type-s』だったのである。
ということで、これ以上余計な散財はしないようにようやくポチったHKKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/雪!
どうせならアクセサリ類も大人買いしてしまおうと、ウッドパームレスト(ローズウッド)、PFU カラーキートップセット(HHKB Professionalシリーズ専用)、バード電子 HHKBキーボードルーフ (Professional用/スモーク)!!
とりあえず、これさえあれば大丈夫セットなのであるっ!!
これまで我が手元で数々のテキストを創出してきてくれた強者共よ!
HKKB Lite2、NuPhy Air75、Keychron K1 Version5、ありがとう!!
キミたちの行く末は後でよくよく考える事とする...(-人-)合掌。
前置きがホント長すぎて大変申し訳ないが、本エントリーはまずは本体であるHKKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/雪の開封の儀である。
HHKB Lite2と同じ大きさのパッケージを開けると、まさにそのネーミング通りに真っ白な色合いの本体。
パッケージの中身はHKKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/雪本体にペラ紙3つと単3電池のみ!?
むむむ?これだけ??
思わずパッケージの折返しの隙間を開いて隅々まで探し回ってしまったのは、USB-Cケーブルってないの?ということである。
そもそも充電池式ではなくて単3電池で駆動というのにもビックリしたのだが、Bluetooth接続だけじゃないでしょ?ケーブル接続も出来るんでしょ?なのになんでUSB-Cケーブルが入ってないんですか?
目の前の現状が全く理解出来なかったボクは珍しく取扱説明書の付属物を穴が通るほどにマジマジと確認したが、そこにUSB-Cケーブルの存在は書かれていなかったのでようやく納得した。
ケーブル接続が必要なら自分で用意しなさいということである。
ということでUSB-Cケーブルのことはしばらく忘れて、本体の確認である。
まずは真っ白の色が良い。この白であるということに加えて、HHKBならではの必要最低限のキー配列が余計にシンプルさを醸し出している。
いきなりこの特殊な配列を前にすると躊躇するかもしれないが、そういうこともあろうかとHHKB Lite2で三年間もこの日のために素振りを続けてきたようなモノである。
この3年間の指使いによりHHKBに対する懸念というモノはボクの中には1mmも存在しない。
むしろ普通の広い配列のキーボードの方が指をあちこち動かさないといけなくて戸惑うくらいである。
ちなみに若干説明の機会が遅れた感もあるが、なぜ『日本語配列』のモデルを選んだか?
ボク自身はどちらかというと英語配列の方が手に馴染んでいる。MACのキーボードのほとんどが英語配列だったからだ。
なので、メカニカルキーボードに替えたときも特に問題なく使用できていたところがある。
今回日本語配列のモデルにした一番の理由は、仕事で使用しているMicrosoftのSurfaceのせいなのだ。
こいつのキーボードカバーの配列が日本語配列のため、普段英語配列のキーボードを使用していると、持ち出す際にいちいち設定でキーボード配列を日本語に替えないとイケないのだ。逆もまたしかり。
そんないちいち設定することに疲れたので、だったら日本語配列で統一させちゃった方がストレス減るじゃん!と(笑)
ちなみに本体背面には電源スイッチに電池室。それとUSB-Cケーブルの接続端子。
とりあえず附属の単3電池を入れておく。
しかし、今どき単3電池ってどうなのだろうか?敢えての単3?とかその設計思想を振り返ってみたくなるような仕様である。
どう考えても普通の発想であれば充電池式であろう。身の回りのデジタルガジェットで電池を使用しているモノといえば、昔々のApple Magic Trackpad初代くらいである。これは当時の状況を考えれば充電式乾電池の利用が最適な仕様であったと思われるが、今は違う。
しかしわざわざ乾電池式としているのは、いついかなるところでも乾電池さえあれば稼働できる!ということを最優先したのか?ということであれば理解出来る。設計思想というのはそういうモノである。
とはいえ、みんな大好きHHKB、いつでもどこでも持ち歩きたい!というよりもほとんどは据え置きなのではなかろうか?であれば充電池式のタイプもあってもいいと思うのだがどうだろう?
ちなみにUSB-Cケーブル使用の時は本体に充電池はないので、当然のことながら給電のみということのようである。
当然その際は乾電池の電力は使用されないこととなる。
裏面にはHHKB特有のスイッチとその説明書きが貼られている。
これ以外と覚えてないんで裏に貼ってあるといざというときに便利である。
裏面の足は二段階。
これは低。
もう一段階在り、これは高となる。
それ以外に四隅に滑り止めのストッパーが貼られている。
そんなこんなで、USB-Cケーブルが同梱されていないことにパニックに陥りかけたが、これは家の中にあるケーブルでとりあえず対処することにした。
ちなみにセットアップ後にこのエントリーはHKKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/雪で文字を打っているが、HHKB Lite2のようなストロークの深さに加えてメカニカルキーボードのようなソフトな反発であり、ボクにとってはちょうどいいストレスである。
なにより、文字を打ったときの思った通りのスコスコとした響きが心地よい(笑)